『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(矢部宏治/講談社現代新書)





『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(矢部宏治/講談社現代新書/840円+税)


2017年8月に発行された本でワタシは今年の正月に初めて読んだ。
正直なところ、にわかに信じ難い内容ながら、信用せざるを得ないような内容の一冊。
第二次大戦の終戦・米国による日本占領時から、独立、そして現在に至るまでの日米間の数々の密約を詳らかにしている。

日本の航空機が日本上空を自由に飛べない「横田空域」についてはTVで池上彰氏が紹介しているので、本書の一部は少なくとも正しいのだろうと推測できるが、一方で池上氏は(たぶん本書も読んでいるだろうが)それ以外の部分についてはTVで語っていない。たぶんそれをTVで語るととんでもないことになるから忖度せざるを得なかったのか、裏付けを取れていないため控えたのか? ワタシは前者だと思うのだが、本書の要点は・・・。



憲法9条は、もともと占領中に国連憲章(国連軍)とセットで書かれたものだったが、ダレスのトリック(本書第9章)によって、1952年の独立後は、日米安保条約とセットで存在しているものである。
そのなかで米軍は、オモテの条文には書かれていない、
1.日本の国土を自由に軍事利用できる権利(基地権)
2.戦時には自衛隊を自由に指揮できる権利(指揮権)
という、信じられないほど大きな権利を密約によって持っている。
そしてその歪んだ法的関係を構造的に支えているのが、
3.日米合同委員会
4.最高裁(砂川判決)
というふたつの聖域化された、アンタッチャブルな機関である。




これらを事実として理解すると、沖縄で米軍兵が民間人に理不尽なことを行なっても日本政府が手を出せなかったり、ロシアとの北方領土返還交渉が土壇場で合意に至らなかったことが理解できる。

上記のことは大半の日本人が知らないことだと思うが(あるいは事実ではないかもしれない)、すべての日本人はこれらのことを認識・検証した上で様々な議論をすべきではないか? でなければ、米軍基地問題も北方領土問題も不毛な議論となってしまうだろう。




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オマケ目当てで買いました! 『国宝へのいざない』(宝島社)


本屋でたまたま見つけて、中身も見ずに即、購入。
『国宝へのいざない』(宝島社/TJ MOOK/1,480円+税)



購入理由は、この豆皿2枚が付録だったから!

京都高山寺の国宝、鳥獣戯画の絵を豆皿にしたもの。

ウサギとカエルの絵柄のほうは、オリジナルと見比べると、実はウサギが180度反転している。本来、ウサギは相撲でカエルに投げ飛ばされている(たぶん)のだが、この絵皿ではカエルとウサギが一緒に踊っているよう。こんなレイアウトはだいじょうぶなのか?

一方のウサギとサルの絵のほうは、位置関係がオリジナルよりもズレているものの、違和感はない。ただ、線がオリジナルよりも細く再現されていて、ちょっと残念。



本誌には
「アクセサリー置きに・・・」
「来客時の菓子受けに・・・」
「食卓の彩りに・・・」
など、「用途多彩な豆皿!!」と書いてあるが、
実際の自分の用途としては、漬け物を乗せるぐらいしか思い当たらない(笑)。



本誌内容については、これから読んでみたいと思いマス(笑)。





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『安売りしない会社はどこで努力しているか?』(村尾隆介/だいわ文庫)






『安売りしない会社はどこで努力しているか?』(村尾隆介/だいわ文庫/680円+税)


「値決めは経営である」とは稲森和夫氏の言葉らしいが、企業がモノやサービスを売るとき、価格設定は非常に重要なポイントとなる。安易な安売りに陥らず、商品やブランドの価値を上げることが重要であると説いている一冊。

むやみな安売りがなぜいけないか?
1.売上は出ても利益が出ない
2.理不尽なクレームが増える
3.リピーターが減る
4.他店との安売り競争から逃れられなくなる
5.お客さまと価格のことで戦うことになる
6.アイデアのない会社になる
7.組織づくりに時間が割けない
8.仕事が増える
9.協力会社に迷惑をかける
10.広告しても値段しか覚えてもらえない

では、どうすればいいかというと、商品価値・ブランド価値・企業価値を高めるべきだ、と説いている。
さらには良いスタッフを揃え、そのスタッフに報いる職場環境を整えること、会社のスタイル・方向性を共有すること、としている。
具体例もたくさん紹介されており、著者の考えは理解しやすいだろう。



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『AI時代の人生戦略』(成毛眞/SB新書)






『AI時代の人生戦略』(成毛眞/SB新書/800円+税)



AIを含むテクノロジーの進化によって、理系知識のない人間はAIに使われる側の人間になるだろう、だからAIを使う側の人間になるためには「STEAM」の知識が必要だと説いている本。

ここで言う「STEAM」とは・・・
S:Science(科学)
T:Technology(技術)
E:Engineering(工学)
A:Art(芸術)
M:Mathematics(数学)

もともと「STEM」という造語がアメリカ国立科学財団によって使われ始めたらしいが、それに成毛氏はArt(特に現代アート)を加えて「STEAM」としている。

これらの知識がないと、これまで存在していた職業がテクノロジーの進化で不要となり、ヘタをすれば失業してしまうと警鐘している。電話交換手とかガス灯に灯をともす仕事、ボウリングのレーンにピンを立てる仕事、凍った湖の氷を切り出す仕事などは、過去に存在していたが、すでに死滅した職業として紹介されている。
今ある職業も将来はなくなるであろうという例が列挙されている。銀行の融資担当者、レストランの案内係、レジ係、データ入力作業員、時計修理工、塗装工、壁紙貼り職人などなど(マイケル・オズボーン『雇用の未来』)。
この予測が当たるかどうかは分からないが、テクノロジーの進化やシステムの変化で不要となる可能性は否定できない。

成毛氏は日本の教育システム、特に大学入試システムに問題があるとしている。それは、文系受験者数を増やすために数学をはじめとする理系科目を受験科目からはずしていること。受験科目から外された科目は高校でまじめに勉強するはずがない。本人に理系の素養があったとしても。
マークシートによる解答システムも問題があるとしている。成毛氏は論理的思考が育たないとしている。

というわけで、「STEAM」に親しむために、本書後半では推薦図書やTV番組をいくつも紹介。また、ゲームも積極的に遊べと説いている。



まぁ、成毛氏の主張することはわかるのだけれど、彼の予想する未来が現実化するとすれば、なんとも殺伐とした未来ではないか? 金持ちはカネで知識を買えばいいし、理系に優れた人はサバイブできるだろう。では、理系に疎い貧乏人はどうだろう? 単純労働者はロボットに置き換わり、大量の失業者は社会のお荷物になるだろう。そういう人だって社会の構成要員だったはずだが、社会から見捨てられたらIS国のようにテロに走らないだろうか? そもそも、単純労働者の仕事がロボットに変わり、頭脳労働者の仕事がAIに取って代わられたら、人間はもはや必要ないんじゃないの? どこぞのSF映画のような時代が来るのだろうか?







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『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』・『同 2』(茂木誠/SB新書)


 




『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』・『同 2』(茂木誠/SB新書/800円+税・820円+税)

寝正月で読んだ本の第2弾・第3弾(笑)。

裏表紙に「ニュース番組や新聞をなんとなく見ているだけでは、ニュースの「本質」をつかむことはできません。そこで本書は一般の方々が国際ニュースを見て疑問に思うであろう100のポイントを取り上げ、世界史とからめて解説するアプローチをとりました。歴史の成り立ちから学ぶことで、国際ニュースの本質を読み解くことができると思います。」とあるように、地政学・宗教・世界史という観点から国際ニュースを読み解いている。

『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』は2015年12月15日に初版発行。すでに2年経過しているので、最新の国際ニュースには対応できていないので、『同 2』を2017年9月15日に出版して補足。

高校の世界史・地理は最低限の暗記で切り抜けたワタシとしては、国際ニュースを見てもチンプンカンプン。ワタシのような人間にとっては、世界情勢を理解するのに最適な2冊。

『1』では・・・
・なぜEUはギリシアを見捨てないのか?
・ロシアがウクライナにこだわる理由は?
・なぜスコットランドで独立運動が起きたか?
・沖縄の反基地デモと中国との関係は?
などなど100項目。

『2』では・・・
・イギリスの「EU離脱」はなぜ起きた?
・なぜイスラエルは紛争を繰り返すのか?
・なぜメキシコではマフィアが暗躍する?
・「極右政党」がこれほど支持されるのはなぜ?
・日本の拉致問題は解決する?
などなど101項目。

ナルホドと思いつつ読み終えると、ワタシの頭では結構抜けてしまっているが(笑)、なんとなく現代の国際情勢に関わる世界史がわかった。高校で習った『世界史』っていったいなんだったんだろう?(爆)。
結局、国際情勢のイザコザは宗教と欧米列強(+ロシア・中国)のエゴが主な原因と感じた次第。



 



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