『和樂』2017年04・05月号「茶の湯★レボリューション」






今さらながら、『和樂』2017年04・05月号「茶の湯レボリューション」(1,500円/小学館)



前号はウチの近所の書店で見つけて購入したのだが、本号はウチの近所の2店では売っておらず、やむなくアマゾンで購入することに。



今回の特別付録“和ごころ” お花見セットということで、
・懐紙 『若冲画譜 山桜』(10枚ぐらい?)
・コースター『冨嶽三十六景 凱風快晴(赤富士)』(1枚)
・コースター『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(1枚)
正直、コースターを「煎茶の翠が映える白磁の茶碗や、ぬくもりのある土ものの湯呑み、あるいはグラスを置いてもGOOD SENSE !」(本文より)とは思わんが(笑)。
まぁ、北斎好き、浮世絵好きの知り合いにお茶を出すときにはハナシのタネにはなるかも。
懐紙のほうは、いろいろ用途はありそうだ。サイアク鼻擤みにはなるだろう(笑)。
とはいえ、このテの付録ってどれぐらいの人が使っているのだろう。ワタシはなんかもったいなくて使えない。

・・・と、こんなことを書いていたら、『和樂』編集長の対談が・・・。

クラシコムジャーナル:バカバカしさだけが人々を熱狂させるコンテンツになる!『和樂』編集長 高木史郎 ×「北欧、暮らしの道具店」代表 青木耕平 対談前編

これを読むと、『和樂』編集部のオマケへのコダワリをはじめ、本誌をいかに愉しんで編集しているかが分かるので、ぜひ一読を。



さて、巻頭大特集「茶の湯レボリューション」

「名茶碗 vs 世界のアート 十番勝負」
曜変天目茶碗とゴッホの『星月夜』を比較したり、長次郎の黒楽茶碗とフェルメールの『真珠の耳飾の少女』を比較したり。ほかには古田織部の茶碗とピカソ『泣く女』、野々村仁清『色絵鱗波文茶碗』とクリムト『接吻』など。
これらの組み合わせがなかなかオモシロイ。

続いて「利休の革命」
5つの革命を紹介している。
一、唐物の高貴で華やかな輝きを削ぎ落とした
二、なんと! 魚籠を花入に見立てた
三、わび茶を楽しむシステムを確立
四、茶の湯の趣向を禅に託す
五、好みの形がブランドになった
が、よく読むと、ちょっと無理くり感がなくもない。
利休の前には村田珠光、武野紹鴎がおり、本誌の茶の湯革命ヒストリーを読むだけでも利休の革命とするにはどうかという疑問符がつく。本誌記事のどこがどこまで正しいかは分からないが、5つの革命はセレクトが間違っているような・・・(笑)。

「日本美の神髄! 茶室の大研究」
「茶の湯 550年の革命史」
「茶の湯ライフで毎日の幸せ革命」
「国宝級の名碗が一堂に! 2017春の「茶の湯」展覧会速報」
「これが細川護煕流、お茶の愉しみ方です」


と続く。茶の湯の流れを学ぶにはいいかもしれないけれど、そもそも茶道のオーソドックスな作法の紹介がなかったことと、現代人(特にワタシのような庶民)が茶道をどう採り入れるかについてのアドバイス的なものがないところが残念。そもそも大名レベルがたしなんだ茶の湯を庶民が真似すること自体がやや問題アリなのか。いまの日本は身分/階級制度が一応なくなっているので微妙なところだが、やはりそれなりに何らかの格差はあると思う。

なお、元内閣総理大臣の細川護煕氏、首相にするにはもったいないほどの粋人のようで(笑)。自筆の書の写真もあるが、達筆(だと思う)。



「絶景鉄道でGO!」

「桜の絶景鉄道6番勝負」
「全国絶景鉄道ベスト5」
とあり、なかなか見事な写真がいっぱい。



「GYOSAI, the Great!」

「ゴールドマン・コレクション これぞ暁斎!」展のコラボ企画。
河鍋暁斎は「幼少期に歌川国芳に入門した後、狩野派に学び、19歳の若さで一躍、頭角を現しました。流派に囚われず、あらゆる技法を駆使した筆力の鋭さは、あの伊藤若冲に匹敵すると昨今、鋭い注目を集めています。ここでは、そんな河鍋暁斎の知られざる画業を独特のユーモアに彩られた名作からひもときます。」とある。
掲載されている絵を見ると、擬人化した動物もあれば、当時最新の汽車もある。繊細緻密な絵もあれば、大胆で勢いのあるシンプルな筆致の絵もあり、多彩。



こんな感じで本号もなかなか興味深い内容デシタ。






スポンサーサイト

テーマ : 本、雑誌
ジャンル : 本・雑誌


『和樂』2017年2・3月号 「2017年 国宝イヤーがやってきた!」



『和樂』2017年2・3月号(小学館/1,500円)

『和樂』はワタシの購入できる価格にゼロが1つもしくは2つ余分についた時計の特集や広告が掲載されているような雑誌なので(笑)、普段買うことはないけれど、本号は美術特集号ということで購入。
表紙は『洛中洛外図屏風』(狩野永徳)を部分使用しているが、金の特色を使っていてピッカピカ!





新春特別付録1.ニッポンの国宝 名画カレンダー
表紙・裏表紙は『鳥獣人物戯画』。やはり金の特色を使っている上に蛙や兎の部分にはニス塗りしていて豪華。カネかけてます(笑)。ワタシ的には
2月:『紅白梅図屏風』(尾形光琳)
5月:『燕子花図屏風』(尾形光琳)
12月:『松林図屏風』(長谷川等伯)
が好み。





新春特別付録2.国宝仏像メッセージ付箋
新薬師寺『十二神将伐折羅大将像』をレイアウトしたポストイット。
命令的な内容の伝言では威圧的だし、お願いの伝言ではミスマッチ。この仏像はミスチョイスでは?(笑)。



「初春、ほころぶ梅を待ちわびて」
梅に関する絵・工芸品・和歌などが紹介されているが、気になったところが。
藤原道真の歌で「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」とあるが、
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」が正しいのではないか?
ワタシは高校の古文の授業で な〜そ=否定 の例として覚えたような記憶がある。



新年大特集「2017年 国宝イヤーがやってきた!」
・国宝Q&A
・知られざる国宝7つの物語
・運慶!快慶!慶派の物語
・ザ・国宝対決! 日本 vs 世界
・2017国宝イヤーを彩る四大美術展案内
・和樂的「国宝ライフ」のすすめ
・みうらじゅんさんに聞く “ボク宝” 的国宝の楽しみ方指南

全体的にくだけた感じで美術シロートにも読みやすい感じ。特に面白かったのが「知られざる国宝7つの物語」のコピー。
1.涙の修復リクエスト ← 『涙のリクエスト』(チェッカーズ/1984年)
2.観音たちのララバイ ← 『聖母(マドンナ)たちのララバイ』(岩崎宏美/1982年)
3.アイムソーリー佐理ソーリー ← 「アイムソーリー髭ソーリー」(昭和の流行語)
4.『刀剣乱舞』仁義なき戦い ← 『仁義なき戦い』(ノンフィクション/1972年)『仁義なき戦い』(映画/1973年)
5.キンキラキンにさりげなく ← 『ギンギラギンにさりげなく』(近藤真彦/1981年)
6.燃えろ!いい国宝 ← 『燃えろいい女』(世良公則&ツイスト/1979年)
7.くじゃくに乗った少年? ← 『イルカに乗った少年』(城みちる/1973年)

コピー考えたのはワタシと同じ中年の方なのでしょうなぁ(笑)。いま20〜30代の方々にはぜんぜん響かない(爆)。まぁ、『和樂』は中高年対象だろうから、ワタシ以外にもウケていると想像。


ほかに本号では
「あたらしい金沢 Best 30」
「招き猫の大研究」

という特集もありマス。






テーマ : 本、雑誌
ジャンル : 本・雑誌


『校閲ガール トルネード』(宮木あや子/KADOKAWA)





『校閲ガール トルネード』(宮木あや子/KADOKAWA/1,300円+税)


『校閲ガール』シリーズの3巻目。10月27日の発売日に近所の書店を3つ回ったのだが、「入っていないですねぇ」とか「入荷予定はありません」などと言われてガックリ。いずれもチェーン店でそれなりに広い店舗だったのだけれど・・・。これではアマゾンが伸びるわけだ。
仕方なく自宅に戻ってアマゾンでクリック。翌日の今朝届いて早速一気読み!

2巻目の『校閲ガール ア・ラ・モード』では1巻目の『校閲ガール』のサイドストーリー的な内容で、脇役にスポットを当てていて、メインのストーリーが全然進まなかったけれど(笑)、本作ではストーリーが大きく動く。
主役の河野悦子と一目惚れされた是永是之(これながこれゆき)はゴールデンウィークに軽井沢にお泊まり旅行。とはいえ、小説ゆえにスムーズにコトが進むはずもなく、いろんなすったもんだが。
さらに仕事面でも大きな展開が。あまり細かいストーリーを書くのはネタバレとなるので控えるが、後半、ストーリーが大きく大きく動く。河野悦子の心理面も大転換する結果に。

一気に読んだが、とにかく面白かった! 早く続きが読みたい!!

TVドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』もメチャクチャ面白いが、小説も面白い。



   


テーマ : 本、雑誌
ジャンル : 本・雑誌


『校閲ガール ア・ラ・モード』(宮木あや子/KADOKAWA)





『校閲ガール ア・ラ・モード』(宮木あや子/KADOKAWA/1,300円+税)

『校閲ガール』の続編。
『校閲ガール』ではファッション大好きな河野悦子がファッション雑誌の編集者を目指して出版社の面接を受けるが、不本意にも校閲部に配属されて落胆するものの、編集部への転属を目指して校閲の仕事に奮闘する姿を描いている。
が、『校閲ガール ア・ラ・モード』では、河野悦子本人を描くのではなく周りの脇役にスポットを当てて1話読み切りの短編集となっている。『校閲ガール』と同じストーリーを河野悦子を写すカメラではなく脇役を写すカメラで撮った映像のような話もある。
『校閲ガール』では深掘りされなかった脇役の意外な一面が垣間見える。河野悦子もストーリーのここかしこで出てきて誰かれ構わず毒舌を吐き、笑わせてくれる。



   


テーマ : 本、雑誌
ジャンル : 本・雑誌


『居酒屋ぼったくり』第1〜6巻(秋川滝美/アルファポリス)


 

 

 



『居酒屋ぼったくり』第1〜6巻(秋川滝美/アルファポリス/各1,200円+税)


著者がワタシのかつてのクラスメートらしく、少し前から情報を得ていたのだが、ようやくまとめ買いして一気読み。
東京下町の商店街で『居酒屋ぼったくり』という名前とは裏腹に良心的な価格で美味しいお酒と料理を提供する店を切り盛りする女店主と妹、そして店にやって来る常連客の人情話。

1巻当たり大体6話前後の読み切りとなっており、1話ごとに日本酒を中心とした酒の銘柄が1本から3本紹介されているほか、料理も幾品か紹介されている。
出てくる酒や料理がストーリーに微妙にからんでいて面白い。

ちなみにワタシが住む三重県の日本酒としては、
『鈴鹿川 吟醸』(清水清三郎商店/鈴鹿市/第3巻第4話で紹介)
『純米吟醸 義左衛門』(若戎酒造/伊賀市第6巻第5話で紹介)
が紹介されている。『鈴鹿川 吟醸』はたぶん飲んだことはあるけれど『鈴鹿川 特醸酒』のほうが安くてコスパが高いとワタシは思っている。
ちなみに清水清三郎商店は伊勢志摩サミットでワーキングランチやコーヒーブレイクで別ブランド『作(ざく) 智 純米大吟醸 滴取り』や『作(ざく) 穂乃智 純米酒』が選ばれている。
『純米吟醸 義左衛門』はワタシの近所のスーパーでも購入できる日本酒で、なかなか美味。

ところで、著者の秋川滝美氏は元ワタシのクラスメートらしいが、当時まさかこんな大作家になろうとは、今振り返っても想像できない。まぁ、当時そんなに親しかったわけでもないので、人となりをそれほど知っているわけでもないが。また、作家デビューが2012年というのも遅咲き過ぎる。彼女は卒業後、どんな人生を送ってきたのか? ひたすら料理と酒を追求してきたのか?(笑)。

酒そのもののウンチクは酒蔵のサイトを見ればある程度入手できるし、日本酒関連本もたくさん出ているので参考にもできるだろうし、自分が直接取材に行けばさらに詳しい情報が取れるだろう。ただ、本作では料理とのマッチング(マリアージュ)が重視されており、料理自体への造詣も深いと察するが、相当飲んでいないとマッチングまで語ることはできないだろうと感心する次第。

もうひとつ感心するのが下町人情。なぜクラスメートだった彼女が下町人情を小説にできるのかがわからない。彼女は商店街の娘として育ったのか? 大学で下町暮らしをしたのか? あるいは下町の男の元に嫁いだのか? そのような想像をしてしまう(笑)。

ともあれ、女店主が想いを寄せる客との関係が第5・6巻で大きく展開。今後の展開が楽しみ。



  

  


テーマ : 本、雑誌
ジャンル : 本・雑誌


プロフィール

竹千代55

Author:竹千代55
カメラ・レンズやPC関係、生活雑貨など、ワタシが手に入れたいろんなGoodsまたは気になるGoodsを紹介するページです。ヘタクソな作例写真などもアリ.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム
カレンダー(月別)
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ