『日本カメラ』2015年12月号
『日本カメラ』2015年12月号。
特別付録『カメラ年鑑【ポケット版】2016』。
B6版、48ページ。2015年発売のカメラ94台、レンズ94本、現行カメラを網羅している。
ほとんどがデジタルカメラだが、フィルムカメラやドローン、中判デジタルバックなども収録。段ボール製一眼レフ/MonoGo DANCAM(実売5,300円〜)とか、6x6、6x9、6x12のマルチフォーマット対応ブローニーフィルムカメラ/ロモグラフィー BELAIR X6-12 Trailblazer(35,794円)など、初めて目にするカメラもあって、意外に興味深い内容。
また、「2015年 カメラ業界10大トピックス」というページも今年のトピックを振り返れて、いい記事。
「ベストカメラ2015」。
同誌でおなじみの写真家・ライター15名が選者となり、満足度の高いカメラを1位から5位まで選出、それぞれ5点から1点まで配点し、集計してランキング。レンズの場合は1位から3位までを選出、3点から1点まで配点。
で、結果は1位:ソニーα7 R II と オリンパス OM-D E-M1、3位:オリンパス OM-D E-M5 Mark II、4位:キヤノン EOS 5Ds とシグマ dp0 Quattro。
1位のソニーα7 R II 42メガの超高画素にもかかわらず高感度にも強く、バランスのいいカメラ。値段(実売42万円前後)を除けば(爆)。
一方のオリンパス OM-D E-M1 は2013年10月発売の製品。それが1位というのは大健闘だろう。実売12万円というのもそこそこ手軽で良い。
これらカメラが選ばれた理由は誌面をドーゾ。
レンズでは、1位:タムロン SP 45mm F1.8 Di VC USD(Model F013)、2位:オリンパス M.ズイコーデジタル ED 7-14mm F2.8 PRO、3位:キヤノン EF 11-24mm F4L USM と オリンパス M.ズイコーデジタル ED 12-40mm F2.8 PRO とキヤノン EF 35mm F1.4L II USM。
1位はタムロンの最新レンズ。明るさを抑えて手ぶれ補正、近接機能をつけたスペックがウケたか。画質もよさそうだし。2位と3位のキヤノンレンズはどちらもお高くて(税別45万円と同285,000円)一般庶民には手が届きづらいレンズ。2位のレンズもちょっと高い(同17万円)けど。
記事後半は赤城耕一、鹿野貴司、伊藤亮介、ミゾタユキ、落合憲弘、前田利昭の6名による座談会。
内容はカメラの重さに始まり、高画素化、交換レンズ、4Kフォト、ファインダー(OVF or EVF)、カメラデザイン、今後のカメラに期待すること、などなど。
「キヤノン EOS 5D 10周年 特別インタビュー EOS 5D シリーズがもたらした新たな世界」。
そーいえばEOS 5D が発売されてから10年経つんですなぁ。ワタシは当時1Dsを使っていたのでアウトオブガンチューだったけれど(笑)。
5D2では、アメリカ オバマ大統領を撮影したカメラが1D系でなく5D2だったのが報道されて、ちょっと悔しかった記憶がある。
5D3はほとんどの機能が1DXと同じだったので、どちらを買おうかちょっと迷ったが、室内スポーツばかり撮るワタシとしては連写性能と高感度性能で1DXを取った。金額的にだいぶ差があったが、この選択は正解だったと思っている。その1DXもフリッカーレス機能付きの5Dsの購入で売却してしまったが。
記事では5D開発当時の話がおよそ半分、5D2の話が1/4、あとはその他という配分。
5Dの話では、フィルムカメラ「EOS 5」のデジタル版という位置づけで開発されたが、より高級感のある5Dには当時「5とは違う数字でもよいのでは」という意見もあったそうで。
一方で「銀塩Today 「ベッサよ さようなら」その16年の軌跡を惜しみつつ振り返る」。
比較的低価格な距離計連動フィルムカメラという位置づけのベッサだが、とうとう生産終了だそうで。というか、まだ売ってたのね、という感じもあるのだけれど(失礼)。もうすでに完売状態のようだが、コシナも発表してからちょこっと増産すれば上手くハケたのではないのかな?(笑)。
『日本カメラ』12月号はこんなところで。
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