「アドビCS関連製品の新価格プランとユーザーの反発」について

CNET Japan が首題の記事を掲載。

CNET Japan の記事:アドビCS関連製品の新価格プランとユーザーの反発--サブスクリプションの今後

アドビ社が先般より実施しているサブスクリプションプランを改め、『Adobe Creative Cloud』という新サービスを発表したが、同時に同社ソフトのアップグレードポリシーも変更。記事ではこのアップグレードポリシーの変更に対するユーザーの反発を紹介している。

アドビ社のリリース:
アドビ システムズ社、Creative Cloudを発表
Adobe Creative CloudとAdobe Creative Suite : お客様に新たな選択肢を提供


まず、新しい『Adobe Creative Cloud』という新サービスは、アドビのプロ向け主要ソフトおよびタブレット用ソフト、デジタル配信用サービス、クラウドベースフォントが使用でき、フォーラムへの参加もできるという内容で、日本では個人ユーザーの場合、月額5,000円でこれら全てが利用できることになる。
たとえば、プロ向けソフトを全部集めた Creative Suite Master Collection が 397,950円もすることを考えると、同ソフトを使いたい新規ユーザーは約80か月(6.6年)までは『Adobe Creative Cloud』を利用した方がオトクだという単純計算になる。しかも、利用期間中に新バージョンが導入された場合は最新バージョンが使用できるので、アップグレード費用もかからない。


ちなみに以前のサブスクリプションについては、ワタシも価格の高さを以前ひとこと口出ししている。

過去のエントリー:「アドビがCS5.5と「サブスクリプションプラン」を発表」について

以前のサブスクリプションプランは約20か月(2年弱)で正規購入価格に達してしまう設定だったので、すでにソフトを所有しているユーザーは従来どおりのアップグレードのほうが割安なわけで、誰も相手にしなかったのだろう。

ところが『Adobe Creative Cloud』はずいぶん低価格になったわけだが、個別ソフトでのプランはない。つまり、Photoshop だけとか Illustrator だけの安いプランはないので、単体だけとか少数のソフトを使用するユーザーは従来どおりのアップグレードを利用した方が安く済むだろう。


ただし! 問題は同時に発表されたアップグレードポリシーの変更。これが一番上の CNET Japan の記事につながるわけだ。

それは、従来アップグレードポリシーは過去3バージョンまでは可能としていたものが、1バージョンとなってしまったわけだ。Photoshop を例にとると、CS5(現行バージョン)が発表されたとき、アップグレード可能なバージョンは CS4、CS3、CS2 だったわけだが、次期バージョン CS6 では CS5 からのみしかアップグレードできなくなる(CS4、CS3 では不可)。
これでは同記事であるように Scott Kelby氏が Adobeへの公開書簡で異議を唱えたくなるわけだ。

アドビ社にしてみれば、新バージョン発表時にどーんと売れてそれ以外の時期は売上が落ちるよりも、毎月小銭を安定的に稼ぎたいということだろう。また、一旦アップグレードから『Adobe Creative Cloud』に乗り換えてくれれば、このプランから脱出できなくなる。だからこそ、アップグレードポリシーを変えたのだろう。また、乗り換えないにしても、1回のバージョンアップごとにアップグレードしてくれれば、それはそれで利益につながるだろう。

だが、それはユーザーの利便性からは全くかけ離れたアドビ社の都合だ。『Adobe Creative Cloud』については人によっては大いに魅力的に映るかもしれないが、今回のアップグレードポリシーの変更はユーザーのアドビ離れを引き起こしかねない。

またまた Photoshop を例にとるが、同ソフトはバージョン 2.0 から 3.0、4.0、…と最初のうちはアップグレードのたびに誰にでも便利な大きな機能の追加があったけれど、最近ではソフトが成熟してきて特定ユーザーにしかメリットがないバージョンアップとなりつつある。ワタシなんぞは新しいデジタル一眼レフのRAWファイル読み込みのために必要な「CAMERA RAW」を最新版にするためだけに Photoshop をアップグレードしているようなものだ。Photoshop 単体の機能としては、CS2 とかCS3 あたりで十分。
正直なところ、CS6 でよっぽど使いたい新機能が追加されなければバージョンアップは控えようかと思っている。ただ、従来のポリシーではCS8まではアップグレードできたはずで、ひょっとしたらCS7とかCS8の新機能が気に入ってアップグレードするかもしれなかった。

こういうワタシのようなユーザーに積極的にアップグレードさせる方針変更なのかもしれないが、これを機会にユーザーに見切られる可能性があることも十分にあることを、アドビ社は認識しておくべきだ。


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