『スティーブ・ジョブズ VS ビル・ゲイツ 二大カリスマCEOの仕事力』

スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ (PHPビジネス新書)スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ (PHPビジネス新書)
(2010/02/19)
竹内 一正

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久しぶりにジョブズ本。『スティーブ・ジョブズ VS ビル・ゲイツ 二大カリスマCEOの仕事力』(竹内一正/PHPビジネス新書)。なお、本書はスティーブ・ジョブズの死去よりも1年以上前の2010年3月に初版を発行している。

タイトル通り、IT業界の2人のカリスマの仕事力をいろいろな面から分析・評価したもの。

第一章 経営力(CEO力・予見力・マネジメント力)
第二章 人物力(人間性・生い立ち・人材獲得力)
第三章 突破力(新製品開発力・交渉力・ライバル撃退力)
第四章 仕事力(コミュニケーション力・マーケティング力・仕事への取り組み力)

ジョブズに関しては過去にたくさん読んでいるので、ワタシにとってはほとんどが既知のエピソードばかりだが、ビル・ゲイツに関してはさほどではないため、こちらのほうを興味深く読んだ。

面白かったのは、父を弁護士に持つビル・ゲイツは自分でも契約書を書いていたほど契約関係には通じていて、なめてかかった相手企業に勝った話や、アップルとの契約の隙間を縫ってうまくWindows の開発をしたことも紹介されている。
一方のジョブズは自分に不利な契約書があっても無理を押し通して有利な契約をしてしまうという、場外乱闘的なやり方をしたエピソードをいくつも紹介。

また、ジョブズが最初から完璧なものの開発にこだわるのに対し、ゲイツは売れるのであれば多少問題があっても売り出してしまうところが対照的としていて、ナルホドという感じ。Windows は95 でようやくマトモになったし、Word は成功まで12年かかったとしている。

身だしなみに関しては、ビル・ゲイツの方は本当に無頓着で、『ウォールストリート・ジャーナル』の撮影のとき、自前のセーターの脇に穴が見つかったのでカメラマンが反対側から撮ろうとしたら、そちらにも穴があり、仕方ないのでセーターを脱がせたら下のシャツにはシミが付いていたというエピソードが笑えた。
一方のジョブズは黒のタートルネックセーターにジーンズというスタイルを確立していると著者は指摘しているが、そもそもジョブズは服装をあれこれ選ぶ時間がもったいないから同じタートルネックをたくさん所有しているのであり(ちなみにイッセイ・ミヤケのもの)、ワタシに言わせれば似たもの同士のような気がするが(笑)。しかも著者は年齢とともに薄くなったジョブズの髪をもってゲイツの勝ちとしているが、いくらなんでもそれはミス・ジャッジだろう。

結論としては7勝2敗3分でゲイツの勝利としているのだが、著者は最後の「ジョブズとゲイツが教えてくれた大切なこと」という項目で、日本ではなぜジョブズやゲイツのような経営者が誕生しないかについて考察している。
著者は日本にはリスクのアンバランスとリターンのアンバランスがあるからだとしている。リスクを取っているのは中小零細企業の社長だが、リスクを取らない霞ヶ関の役人と銀行がふんぞり返っている。事業に失敗したら全財産を没収される日本では、誰もがビビって企業しようとは思わないというのが著者の考え。
「未来の起業家が安心して踏み出せる仕組みと、異端児が異端の才能のまま生きられる社会にすることが、日本を根本から元気にする唯一の方法であることを、ジョブズとゲイツは身をもって教えてくれている。」と締めくくっている。

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