漫画『赤目』(白土三平著/汐文社/1975年)



またまたネタ不足にて古い漫画を引っ張り出す(笑)。

『赤目』(白土三平著)は傍若無人に振る舞う領主に妻を惨殺された百姓・松造が長大な年月をかけて復讐する物語。

領主の横暴に不満を持つ百姓たちは一気を企てるが未然に取り押さえられ、松造は忍者に助けられる。復讐のため忍者の訓練を受けるがものにならず、忍びの里から捨てられる。
松造は坊主となって赤目教の教祖を名乗り、百姓たちに布教を始める。赤目とはウサギのこと。ウサギを敬わないことが百姓たちの身に不幸をもたらしていると唱えた。ウサギを殺した一人の百姓が翌日死んだことから、赤目教は一気に百姓に広まっていく。赤目教は領主に歯向かうことなく一心不乱に祈るだけなので、領主も黙認していた。
赤目教のおかげでウサギは一気に繁殖し、それを食べるヤマネコも増えた。
あるとき疫病でウサギが大量死してしまい、ヤマネコが人里を襲うようになる。領主の姫も襲われたため、討伐隊が何度も結成されるが、ヤマネコの群れに惨敗する。そこで領主は武器を百姓に渡し、ヤマネコ討伐をさせようとする。
武器が手に入ったことで、松造は大規模な一揆を蜂起し、成功させる。最後、松造は領主の首を引きずる狂人となって物語は終わる。

結末がなんとも切ないが、よくまとまったストーリーだと思う。白土作品にしては忍者ものではない点もユニークで、印象に残っている一冊。
ストーリーそのものはフィクションだろうが、ストーリーの中で出てくる百姓の処刑の仕方は実際にあったことではないかと推察される。蓑を着た百姓に火をつけたり(蓑踊り)、土に埋めて家族に上土を踏ませるなど、かなりエゲツナイ描写だったけれど、そのあたりが白土テイスト。


赤目 (小学館文庫)赤目 (小学館文庫)
(1998/09)
白土 三平

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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

tag : 白土三平 赤目


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