『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』(渡辺啓太/東邦出版/2012年)



たまたま本屋で見つけて購入した一冊。
簡単に言えば、全日本女子バレーボールチームアナリスト/渡辺啓太が “データバレー” の情報分析活動がどのようであるのかを紹介する前半と、アナリストとなる本人の高校時代から現在(といっても2012年5月)までの自伝。

眞鍋政義監督がコート脇で iPad を持って選手たちに指示するシーンは色々なメディアで取り上げられたのは記憶にあると思うが、iPad にデータを送っていたアナリストたちのチーフが渡辺氏。

データバレー普及期に重なる1999年、試合会場で見たアナリスト席のノートパソコンが印象に残り、バレーボール部の部長だった渡辺少年はデータバレーに目覚めることになる。

大学受験では専修大学ネットワーク情報学部にAO入試、「バレーボールに限らず、スポーツではデータから相手の戦術や弱点を読み取り、それを利用して作戦を立てる」というプレゼンをパワーポイントで作ったプレゼンシートを用いて面接を行なったとのこと。

大学時代はアナリスト的なことも勉強、研究し、全日本女子バレーの情報分析チームに参加した。実際のところ、アナリストというのは職業としては確立されておらず、就職は一般企業に内定。ところが、全日本女子バレー監督の柳本氏に説得され、専任アナリストの道を選ぶことになる。

その後は手探り状態で現在まで日本のデータバレーの裏方として活躍してきた。


本書はデータバレーという新たなシステム構築に奮闘する渡辺氏の姿がわかりやすく書かれており、一気に読めて楽しい。
また、必ずしもいい話ばかりを書いているわけではなくて、失敗談もいくつか書いている。
専任アナリストになって初めて、全日本の合宿に参加した時、朝の練習時間にコートに行くと、選手たちはすでに自主的に本格的な練習をしていて、柳本監督もいた。「今までと同じ感覚で来てるんやないか?」とカミナリを落とされたというクダリはワタシにも似たような経験があり、ちょっと苦い思い出がよみがえった(笑)。

残念なのは本書の発刊が2012年5月28日となっていること。つまり、ロンドンオリンピックの直前のことまでしか書かれていないのだ。もしロンドンオリンピック後であれば、当然、日本にとっての久しぶりのメダル獲得をからめてより内容の濃い解説があったのではないかと思うのだが。



なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか―勝利をつかむデータ分析術 バレーボール「観戦力」が高まる!!なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか―勝利をつかむデータ分析術 バレーボール「観戦力」が高まる!!
(2012/05/10)
渡辺 啓太

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

竹千代55

Author:竹千代55
カメラ・レンズやPC関係、生活雑貨など、ワタシが手に入れたいろんなGoodsまたは気になるGoodsを紹介するページです。ヘタクソな作例写真などもアリ.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
カテゴリ