『サイゾー』2014年01月号「キケンな宗教学」
![]() | サイゾー 2014年 01月号 [雑誌] (2013/12/18) 不明 商品詳細を見る |
正月なので、それっぽいネタがないかと思ったのだけれど、2日は1日中、テレビを見ながら酒浸りだったので(笑)、雑誌紹介でお茶を濁しマス(笑)。
そんなワケで『サイゾー』2014年01月号「キケンな宗教学」。
表紙&巻頭グラビアのモデルはおのののかサン。
イメージは “エロティックな修道女” だそーで。ネックレスには十字架がたくさんぶら下がっているものの、せめて修道女の頭のかぶりものぐらいは用意してほしかったなぁ。
先月、今月とちょっと企画倒れなカンジ(失礼!)。
第一特集「キケンな宗教学」。
宗教といえば神道、仏教といった古くから日本に根付いているものから、新宗教(新興宗教)までイロイロ。
特に新宗教については我々は無知であったり偏見があったりするが、本企画では偏見を前提として意外な事実も紹介している。
第1章 新論点
・あの新宗教の主張
・政治家と宗教の蜜月
・伊勢神宮、明治神宮と皇室 その “神格化” はいかになされたか?
伊勢神宮の成り立ちは神話は別にして実際には7世紀後半とされるが、その意味合いが劇的に変わったのが明治維新以降と解説。伊勢神宮についてコンパクトにまとめている。また、明治神宮の成り立ちについても同様にまとめており、内容に変な偏りがなく好ましく感じる。ちなみに最近のインタビューで「明治神宮の成り立ちは?」との問いに「奈良時代から」とか「江戸時代から」という回答があったという(笑)。
第2章 カルチャー
・新宗教系学校と甲子園
PL学園、天理高校、創価高校、智辯和歌山は高校野球の強豪校だが、いずれも宗教系高校。高校野球という切り口で宗教を分析しているのがちょっとオモシロイ。
・仏教ソングの歴史
・霊験あらたかなグッズ紹介
新宗教のグッズというと高額なものというイメージだが、数百円程度のグッズがたくさん紹介されている。
・同性愛を容認する宗教団体
・精神病院の受け皿になる寺
第3章 社会
・教団機関誌レビュー
・宗教に愛されるタレント
タレントは宗教機関誌にはあまり出演したがらないようだが、なかには媒体を選ばないタレントもいるようで、なかでも巨大新宗教団体・創価学会系の雑誌は出演者の豪華さもケタ違いだとしている。
・金満宗教の財務状況
・幸福の科学信者座談会
・カルトまがいのねずみ講
第二特集「視聴率を “顔” で稼ぐイケメン男子アナの実力」。
・概論
・本誌が注目する4大局&NHK男子アナ名鑑
・ルックス、アナウンス技術、萌えポイント… キー局+NHK看板アナをクロスレビュー!
・インタビュー 鈴木史朗 人気が出過ぎて干された苦い過去!! 「男性アナは牧師のように謙虚であれ」
・コラム 関西事情 宮根誠司、山本浩之、辛坊治郎は別次元 「男性アナはMBS!」の関西局アナ事情
・“イケメンアナ” 元当事者・堀潤から後輩たちへ 「アイドルだからできることとテレビマンとしてすべきこと」
News Number two 脱力ニュース・ジャパン。
・毎夜盗み続け年収900万 側溝ふた転売 48歳の容疑者逮捕
「計算では毎日25枚ほど側溝ふたを盗んでいたわけで、これはこれで重労働。これだけ働き者なら真っ当な職に就けそうなものだが・・・。」との評。
・「嵐」サイン偽造し販売 3千点超 詐欺疑い、母娘ら逮捕
「ネットオークションに出品した3,791点のうち3,345点が落札されていたというから、某都知事の稚拙な借用書よりもはるかに出来がいい」との評(笑)。
「法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン 特定秘密保護法の裏にある情報管理の “本当の” ヤバさ」。
先ほど成立した特定秘密保護法には4つの大きな欠陥があるとしながらも、そもそも日本には情報に対する認識の甘さが特定秘密保護法の欠陥以上に問題であると痛烈批判。
原発テロに関する警備計画が機密扱いになるのは当然だろうが、少なくとも2000年代前半まで、日本では原発の警備に関してほとんど何もしてこなかったとか、いくつかの例を提示している。
「マル激 トーク・オン・ディマンド 「食の安全」という観点から見た食品表示の偽装問題」。
食の安全・安心財団 事務局長の中村啓一氏がインタビューのゲスト。
冒頭、今年話題になったメニューの偽装表示の件について、「食品添加物の表示偽装に比べればどうでもいいと感じます」と発言。
「コンビニで売られているサラダは刻んで数日経っても綺麗なままなのは次亜素塩素酸ソーダで漂白しているからだろうが、パッケージにはその文字がない。このことが気にならず、産地偽装は絶対に許せないという感覚は、ややバランスを欠いている」と、一般消費者に対しても手厳しい。
2002年の雪印食品による牛肉産地偽装や2008年の鰻蒲焼き産地偽装など、近年の食品偽装問題を概括していて興味深い内容となっている。
『サイゾー』1月号はこんなところで。
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