ようやくコンプリート! コミック『おせん』第16巻




本当は今日届いたもう一つ大きな購入物があるのだけれど、とりあえず軽いものから(笑)。

コミック『おせん』第16巻。第15巻まで揃えていたのだが、ネットで購入してようやくコンプリート。

『おせん』シリーズの最終巻となるもので、内容は第15巻から続く、鰹節の最高級ものとされる本枯節をテーマにしたもの。
日本料理の基本と言えば、醤油、味噌、ダシだと思うけれど、ダシの中でも究極が鰹節の本枯節。
その本枯節を作るとある工場が資金繰りに困り、大手企業がカツオパック専用工場にしようという目論見に、たまたま居合わせたおせんが料理を通じてそれを阻止するというのが超大雑把なストーリー。

ただ、一連のストーリーにはかなり深いメッセージが隠されている。
先般、日本食がユネスコ世界無形文化遺産に認定されたけれど、その日本料理のベースともなる鰹節は日本人自体が使わなくなって手軽なカツオパックしか売れなくなり、手間のかかる本枯節の生産は危機に瀕しているということだ。

ワタシ自身のことで言えば、ワタシが小学生に上がるぐらいまでは両親が共働きだったため、母屋(親戚)で面倒を見てもらっていたのだけれど、そこでは鰹を削る鰹箱があり、自分もためしに削ってみた記憶はある。だが、それ以降、鰹節を削った記憶がない。ハッキリ言えば、日本の伝統を捨てた食生活をしているようなものだ。便利さからだしの素とか、カツオパックとかを使っている次第。

なので、このストーリーを読んで、最後はメデタシメデタシになるのだけれど、モヤモヤしたものも残る。
それは、日本人が(よその国もそうかもしれないが)、“食” に対してカネ(あるいは手間暇)を払わなくなったということだ。
いまでは大量生産かつ労働賃金の安い国で食料を作り、それを輸入すれば、消費者としては安いものを手に入れることができる。また、ダシ入り味噌なんてものも売っている。
結果として、昔ながらの製法で真面目に作っている業者は経営的に苦境に陥るケースも出ている。もちろん、時代が変わったのだから、合理化できることは合理化するべきだとは思うけれど、「合理化」イコール「手抜き」とは違うだろう。

エンゲル係数というものがあり、これが高いのは生活レベルが低いと教えられたが、それは果たして本当か?と最近思わざるを得ない。
もともとは食以外のものにお金をかけられるのが豊かなことだという尺度だったのだろうけれど、輸入物や手抜き食材がまかり通ってエンゲル係数が下がっている部分もあるだろう。

そのため、従来の手間暇かける食材や料理はごく一部の料亭でしか提供されなくなるわけで、日常食とはほど遠いそれらが世界無形文化遺産となるのはどーなのよと思わざるを得ない。
そうは言うものの、じゃあ明日から本枯節を鰹箱で削って料理を作るかと言えば、そうでないワタシがいるわけで・・・。

そんなこんなで、考えさせられる最終巻だった。

スポンサーサイト

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

tag : おせん


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

竹千代55

Author:竹千代55
カメラ・レンズやPC関係、生活雑貨など、ワタシが手に入れたいろんなGoodsまたは気になるGoodsを紹介するページです。ヘタクソな作例写真などもアリ.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム
カレンダー(月別)
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ