『Canon EF レンズ FANBOOK』(インプレス)

キヤノン EFレンズ FANBOOK (インプレスムック デジタルカメラマガジンFANBOOKシリーズ NO.)キヤノン EFレンズ FANBOOK (インプレスムック デジタルカメラマガジンFANBOOKシリーズ NO.)
(2014/08/02)
高橋 良輔

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『Canon EF レンズ FANBOOK』(インプレス/1,800円+税)。

こちらはサードパーティレンズを加えず、現行キヤノン純正レンズに絞って紹介しているムック。一眼レフ用の EFレンズ、EF-Sレンズの他、ミラーレス一眼の EF-Mレンズまで網羅している。ただし、望遠レンズは300mmF2.8L II IS、300mmF4L IS まで。なので、ヨンニッパ以上の超望遠レンズは紹介されていない他、ズームでは200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4x も紹介されていない。また、20mmF2.8、100mmF2.8も取り上げられていない。

サイズはB5判とやや小振りながら、1レンズ見開き2ページで紹介されており、なかなか見やすい構成となっている。

コンテンツは・・・

● 広角編
● 標準&高倍率編
● 望遠編
● 大口径編
● 開発者インタビュー
● 全47本実写テスト
● Canon Lens LINEUP
● 厳選! スイス撮影地ガイド

となっている。

撮影・解説文・開発者インタビューは髙橋良輔氏によるものだが、撮影のほとんどはスイスで行なわれているようだ。とすると、機材全部をスイスまで持って行ったということになるが、ちょっと信じられない(笑)。

それはともかく、本書ではキヤノンの広告を入れているにもかかわらず、本文を読めば、結構レンズの欠点が見えてくる。もちろん、あからさまに「くそレンズ」とか「駄目レンズ」とかの表現はないけれど(笑)。レンズ構成図やMTF曲線図も紹介されており、開放で周辺まで使用できるのかどうかのコメントがあり、かなり実用的な内容となっている。
また、フードが付属であるか別売であるかも写真付きでハッキリ記されており、親切。

ただ、そうは言うものの、しっかり読むとツッコミどころがいくつか見えて、それを探すのが楽しくなった(ワタシってひねくれ者。笑)。

EF24-70mm F2.8L II USM(57ページ)
「24-70mmの旧型は広角時に全長が長くなる特殊なレンズ構成。深いフードが必要で、携帯性に難があった。新型では諸問題を解決している」
上記は全くのピンボケコメントと言わざるを得ない。旧型のレンズフードは鏡筒の伸びない部分に装着する仕様になっており(伸びるのはその内側部分)、広角側では浅く、望遠側では深いフードとなり、フードがフードとしてそれぞれの焦点域で効果的な役割を果たしている。一方、新型のほうは伸びる部分にフードを装着する仕様なので、フード形状を広角端に合わせざるを得ず、望遠側にズームするに従って理想的なフードの長さからかけ離れてしまっているのである。


EF 35mm F1.4L USM(112ページ)
「しかし、EF 35mm F1.4L USMは24mmクラスほど高い曲率を必要としていないため、あえてリニューアルする意味が薄い。つまり、現在のレンズ構成が現段階で考えられるベストであるともいえる。」
少し前までならばそれなりに納得できたかもしれないが、シグマ 35mm F1.4 DG HSM が発売され、光学性能は完全に凌駕されてしまっている。また、レンズ構成以外の部分でも、防塵防滴処理やフッ素コートなど、リニューアルすべきところはある。しかし、キヤノンとしてはシグマよりも高い性能のレンズを出さなければ売れないだろうから、出せないというのが現状ではなかろうか。


EF 24mm F2.8 IS USM(26ページ)
「約24年ぶりにリニューアルされたわけだが、これほど長い間リニューアルされなかった理由は、広角単焦点レンズの技術がほぼ完成しているため。実際にEF 24mm F2.8の描写性能は現在でも通用する。」
ま、旧レンズの描写性能は現在でも通用するのかもしれないが、新レンズのほうが性能がいいことは明らか。単焦点マニアが存在することは確かだろうが、24mm F2.8というスペックは、16-35mm F2.8でも24-70mm F2.8 でもカバーされている。また、開放F値が少し暗くてもいいというなら、安くて軽いズームはいくらでもある。このようなことから、市場性を考えると発売しても売れないだろうというのが会社としての判断だったのではないか?
そこで、手ブレ補正機構を内蔵させることによって、上記ズームにはない優位点を付加し、発売にこぎ着けたというのが実情ではなかろうか。


EF 50mm F1.2L USM(116ページ)
「世界最高峰の50mmレンズが17万円前後で買えるのであれば、それはある意味「安い」ともいえる。ロマンを求める読者諸兄にオススメしたい1本である」
キヤノンの50mmといえば、なんといっても EF 50mm F1.0L USM であろう。もちろん現行品ではないが、同ページ本文でも紹介されている。現行品でないにも関わらず紹介せざるを得ないのは、このレンズが伝説となっているからである。“世界最高峰” とか “ロマンを求める” という文言は EF 50mm F1.0L USM にこそふさわしい(と同レンズオーナーとしては叫びたい。爆)。






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