『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』(カレン・フェラン/大和書房)

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
(2014/03/26)
カレン・フェラン

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『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』(カレン・フェラン/大和書房用語/1,600円+税)。
サブタイトルは「コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする」

いわゆるビジネス書の範疇だが、ワタシはこういうひねくれた(?)内容が好き(笑)。コンサルタントの方の仕事ぶりを間近で見たこともあり。



アメリカ人の著者はMITおよび同大学院を卒業後、デロイト・ハスキンズ&セルズ、ジェミニ・コンサルティングファームでコンサルタントとして活躍後、製薬大手ファイザーに転職して研修部門を立ち上げ、さらにジョンソン・エンド・ジョンソンではオンラインマーケティング担当マネジャーに就任、現在はオペレーティング・プリンシパルズ社の共同設立者となり、経営コンサルタントとして活躍している、とのこと。



本書は次のような構成で書かれている。

イントロダクション 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
第3章 「数値目標」が組織を振り回す
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
第8章 「ベストプラクティス」は “奇跡” のダイエット食品
付録1 正しい方法を見分ける「真偽判定表」
付録2 「科学的方法」を生かす4つのステップ


簡単に言えば、コンサルタントが提案するような理論や方法論は机上の空論であり、大して役に立たないどころか、却って会社を駄目にするというのが主旨で、経営者はむしろ現場の意見に耳を傾けろというもの。
コンサルタントを雇ったおかげで会社がガタガタになった例をいくつも挙げており、ナルホドと思わせるところも多い。
例えば、「数値目標」が組織を振り回す では、セールスは期末に商品を安売りして大量に売り、数値目標を達成するが、そのために翌月は売上が大幅に減少するという例を挙げている。
この事例はワタシがかつて働いていた企業でも行なわれていたので、どこでも同じだなぁと苦笑い。

しかし、会社を運営するにあたり、なんらかの目標を持つことは必要だろう。「戦略計画」が役に立たないとは思えないし、いろいろと問題があるとしても「数値目標」も必要ではないか。
とはいえ、著者が伝えたいことは見出し通りではない。「戦略計画」は必要だが、トップやコンサルタントなど少数の人間が勝手に決めるのではなく、全社で情報を共有して決めるべきだというのが本旨。
「数値目標」については、いろいろな数値目標を社員の評価基準とすべきではないというのが本旨であるが、これについては、やはり同意しかねる。

一番興味深かったのが第8章の最後のほうにある「コンサルタントが役に立つとき、役に立たないとき」という表。それぞれ7つずつ例が示されているが、「コンサルタントを雇うべき妥当な理由」としては、
・外部の人による客観的なアドバイスが必要。
・異なる考え方から得られるものがあるはずだ。
・自社にはない専門知識や業務経験が必要である。
など。一方、「コンサルタントを雇うべきとは思えない理由」としては、
・意思決定が難しいので、コンサルタントに代わりに決めてもらいたい。
・自分ではやりたくないが、問題を解決しなければならないので、コンサルタントにやらせたい。
・(社内で支持が得られないので)自分の考え方を支持してくれる外部の意見が欲しい。
など。経営陣の方はぜひご参考に(笑)。






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