「世界中のカメラレンズが安くなる? 岩谷産業、世界初の蛍石人工合成技術を確立」(ASCII.jp)について

ASCII.jp は首題記事を配信した。

ASCII.jpの記事:世界中のカメラレンズが安くなる? 岩谷産業、世界初の蛍石人工合成技術を確立

記事を読んでまず疑問に思ったのは、「岩谷産業は10月14日、蛍石(フッ化カルシウム)の人工合成技術を世界で初めて確立したと発表した。」という文言。

人口蛍石はキヤノンが「蛍石の人口決勝精製技術開発に挑戦し、1960年代末にはその技術の確立に成功した。人工結晶による蛍石レンズは1969年に FL-F300mm F5.6 に写真用レンズとして世界で始めて使用され、…」(『EF LENS WORK III』177ページ/キヤノン販売株式会社刊)とある。

岩谷産業のリリースを見てみた。

岩谷産業のリリース:<世界初 !> フッ化カルシウム(蛍石)合成技術を確立 レンズ用原料として天然資源に依存しない安定供給を実現

このリリースによれば、中国産の天然蛍石を基準に同社が開発した人工蛍石を解説しているが、中国の天然石は10mm程度だし、人工蛍石もΦ5×5~10mmの円柱であり、たぶん顕微鏡用途であって一般のカメラ用レンズとしては使いづらい大きさではないか?(iPhone用カメラレンズとしては適当かもしれないけれど)。


一方、人工蛍石を写真レンズに永年活用してきたキヤノンではEF1200mm F5.6L USM直径20cm級の大きさの人工蛍石を使用しているし、10cm以上の蛍石を使用したレンズはいくらでもある。

そんなワケで、岩谷産業のリリースにある<世界初!>という文言はとても正しいとは思えないし、ASCII.jpの記事にあるように、この技術がすぐにカメラ用レンズに使用されるとも思わない、というのがワタシの感想。

ただ、キヤノンがかなり昔に技術を開発したと言っても、人工蛍石も高価なレンズのようで、使用されるレンズは高級レンズに限られているのが現状のようだ。

従って、ワタシの理解が正しければ、今回のリリースはカメラファンにとってはぬか喜びのような気がする。


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