『タルト・タタンの夢』(近藤史恵著/創元推理文庫)

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
(2014/04/28)
近藤 史恵

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『タルト・タタンの夢』(近藤史恵著/創元推理文庫/700円+税)


本屋でたまたま見つけて購入した一冊。料理がらみの小説かと思っていたら、実は推理小説だった!

推理小説といっても、殺人事件が起こるわけではなく、料理に絡んで起きる小さな事件を商店街のビストロ・パ・マルのシェフが当事者の言葉から推理して解決してしまうというもの。

フランス料理がらみなので、知らない料理がたくさん出てくるが、それらには解説もされているので、フランス料理に疎くても十分楽しめる。もちろん、フランス料理に詳しければ、より楽しめるのだろうが。

小説は7つの短編からなる。

タルト・タタンの夢
  小劇団の有名女優と婚約した男性が体調を崩した理由をシェフが推理。

ロニョン・ド・ヴォーの決意
  偏食の実業家を奪い取ろうとする愛人秘書が負けた妻の料理をシェフが解説。

ガレット・デ・ロワの秘密
  ビストロ・パ・マルのセカンドシェフがフランス修業時代のパーティーでガレット・デ・ロワを楽しんだが、中に入っているはずのフェーブ(陶製人形)が入っていなかった理由を推理。

オッソ・イラティをめぐる不和
  妻に実家に戻られた男はその理由がわからない。妻がフランス旅行の土産に買ったジャムを男が他人に上げてしまったことからシェフは妻が出て行った理由を推理する。

理不尽な酔っ払い
  高校野球の合宿で出場停止をもくろむ部員が合宿所にアルコールを持ち込んだ方法をシェフが推理。

ぬけがらのカスレ
  ある小説家がフランス滞在時代の誕生日前日にフランス人の恋人に最低のカスレを提供され、それをきっかけとして日本に帰国することになるのだが、恋人の本当の意図をシェフが誤解を解く。

割り切れないチョコレート
  母子家庭で育った有名ショコラティエが母の病気を見舞えず苦悩するが、シェフがショコラティエの妹の誤解を解く。

いずれもスッキリ読み終われる内容で清々しい。

ただ、 割り切れないチョコレートではショコラティエが提供するチョコの詰め合わせが素数である理由がなかなか切なくて、「一杯のかけそば」を彷彿させる内容で、ちょっと泣けた。


そんなワケで、ワタシ的にはオススメの一冊。





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