CP+2015レポート(その3)  各社のセミナー/トークショー

まずは前回のエントリーに関しての訂正とお詫び

CP+2015のニコンブースの説明に関して、「 昨年は女性モデルを撮影できるコーナーをしっかり作り込んでいたのに、今回はサッカーだかフットサルだかのプレーヤー(男性)がリフティングしているところを撮影させるという内容に変更、撮影者は少なかったようだ(爆)。 」としていたが、実際はリフティングと女性モデルの撮影を同じスペースで交互に行なっているそうだ。どういうわけか2月12・13日の2日間、ワタシがニコンブースを訪れた時だけ、運悪く(?)たまたまリフティングの撮影ばかりだったようだ。訂正してお詫び致しマス。

 

なお、使用できる機材はD810、D750、D5500で、D810は人気のため3分の時間制限アリ。ほかの2機種は試す人が少ないため、行列が長くても前の人たちを飛び越えてほとんど待ち時間なく手に取ることができた。
また、自前のメディアを持ってきた人はそれを挿入して撮影し、データを持ち帰ることができた。

そんなワケで、前回のエントリーではニコンブースについて厳しいコメントをしたけれど、高評価に一転させていただく(笑)。
ただし、それでも苦言をいわせてもらうなら、リフティングの撮影と女性モデルの撮影のスケジュールが明示されていなかったため、ワタシのようにリフティングの撮影しかできないと勘違いした人が多かったのではないか? 被写体のスケジュールが明示されていれば、その時間に合わせてニコンブースを訪れることができたのにと思う。



さて、訂正とお詫びはこれくらいにして、2月14日



休日(土曜日)ということで、朝からメチャクチャ多くの来場者。
ワタシは前の2日間で各ブースをほとんど見て回っていたので早く来る必要はなかったのだが、三重に帰るための荷物を入れておくコインロッカーを確保するためだけに9時に到着。
列に並ばず、このブログ記事を書いていた。定刻通り10時に開場したが、いつまでたっても列は途切れず、ブログ記事の作成を切り上げて入場した10時25分もまだ列は続いていた。
会場内は通路も歩くスペースがあまりないほどの混雑ぶりで、どこもかしこも大盛況、コンパニオンのおねーさまがたの撮影はかなり迷惑な行為に思え、昨日までにおおかた撮影済みでヨカッタ(笑)。





ところで、今回はワタシが3日間で見た各社のセミナー(ステージ)を紹介。
コンパニオンのおねーさまがたばかり撮っているワケではなくて、マジメにセミナー聴講をしていマス(笑)。



2月12日



まずはストロボメーカー ニッシン「ライティングは難しくない! 萩原和幸流ストロボライティング講座」

 

i40とDi700A & Air1を使用し、モデルを撮影してそのままモニターに映し出すデモだったのだが、サイテーの内容だった。
まず、段取りがイマイチでロクにリハーサルされていなかったであろうと推測されること。また、萩原氏がAir1の操作にそれほど慣れておらず、トラブった時にアシスタントの女性(ニッシン社員と思われる)に頼っていたこと、そして何よりもAir1でのワイヤレスストロボが光ったり光らなかったりと不安定だったこと。
完全にデモが売上にマイナスになりそうな内容だった。ワタシがニッシンの社長だったらスタッフは減俸、萩原氏は出入り禁止にするところだ(笑)。



キヤノンブース、スポーツ写真家 中西 祐介 氏による「スポーツ写真におけるEOS 7D Mark II のポテンシャル」

 

7D2を使用したプロバスケや中学生のサッカー試合を撮影した作例を紹介。
最初にフリッカーレス撮影のことを紹介していたので、やはりこの機能の恩恵は計り知れない。
主にAFの設定および連写でのAF追従などにプレゼンの多くを割いていた。
ま、ワタシ的にはあまり得るものがなかったかなー。



同じくキヤノンブースの 写真家 石橋 睦美 氏による「 EOS 5Ds / 5Ds R・EF11-24mm F4L USMインプレッション  高精細・超広角レンズで魅せる日本の美」

 

キヤノンのサイトによるタイトルは上の通りだが実際は石橋氏は作例を撮影するために 5Dsを 使えていなかったので、5D3と11-24mmの組み合わせで撮影、レンズ中心のトークショーとなっていた。
内容は 11-24mmという新しいレンズの評価というよりは超広角レンズの使い方的な内容で、ワタシにとってはちょっとダルい内容で、途中で切り上げてしまった。ワタシ的にはレンズ開発者によるトークショーのほうがよかったのだが。



オリンパスブースでは「新製品トークライブ ~アプリで楽しむカメラ「OLYMPUS AIR」~ 」

 

 

カメラマンの 桃井 一至氏とオリンパス開発者 佐藤氏によるプレゼン。
「OLYMPUS AIR」というものを理解するために聴講。スマホアプリをユーザーが開発していくことにより、今までにない発想の使い方ができそうな予感。
桃井氏が 「OLYMPUS AIR」の欠点を指摘したり、聴講者の質問でも欠点を突くようなちょっとキビシイ内容があったが、佐藤氏はそれらを真摯に受け止め、今後に活かしていきたい姿勢を見せており、潔かった。「これからどんどんいいものを開発する!」という伸び盛りの 1990年代のパソコンメーカー、ソフトメーカーの プレゼンを彷彿させるものだった。



シグマブースでは 三井 公一 氏による「dp Quattro を使う10の理由 」

 

同氏はdp Quattro たった3台をいつも大きなバッグに入れているようだが、プレゼンからは dp Quattro への愛が感じられた(笑)。ちょっと強引な感もなくはなかったが。
dp Quattro 3台持つとバッテリーが6個になり、チャージャーも3つとなって安心だと、バッテリー消耗の早い dp Quattro の欠点を美点としてプレゼンするのには笑えた。



2月13日


ニッシンブースのアーウィン・ウォン氏による「100円ショップグッズで人物ライティング! 」

100円ショップに売っているもので工作し、本格的なポートレートライティングをやってみようという内容。作るのはストリップボックスと呼ばれる細長いデュフューザーとスポットライトを当てるスヌート、背景紙。

 

 

ストリップボックスは半透明プラスチックカゴにストロボ用穴を空け、半透明雨合羽を切って貼り付け、発光面以外を黒い厚紙で塞いで完成。20分ほどの工作時間だったが、ちょっと雑(笑)。とはいえ、時間制限のある中での工作だったのでご愛嬌。自分で作る場合はじっくり時間をかけて丁寧に作れるだろう。市販品だと1万円ほどする(らしい)ものが400円ほどで作れる。
スヌートは実にカンタン。黒い紙を丸めてストロボ発光部に取り付けるだけ。発光部を小さくする場合はクリップで挟めばよい。
背景紙はやはり黒い紙を使い、必要部分に糊を塗ってそこにラメを振りかけるだけ。これをモデルの背景に配し、スヌートの光を当てると、望遠レンズでは綺麗に玉ボケができるという寸法。

後半では実際にモデルを使って撮影。メインライトをストリップボックス、モデルの髪を光らせるアクセントライトと背景を光らせるライトに2台のスヌート付きストロボを使用するという、基本的なライティング。
ちなみに使用ストロボはDi700Aでカメラには電波式ワイヤレス発信器のAir1。3台のストロボの光量調節をAir1から行なえる上、シンクロコードが不要なのが便利。前日の萩原氏のデモとは違って不発になることはほとんどなかった。

正直なところ、メインライトとなるストリップボックスは30x15cmほどの発光面で、柔らかいライトとはいえず、あまり綺麗に仕上がらなかったが、もう少し拡散するディフューザーを工夫して作ればイイ感じのライティングができるだろう。



エプソンブースでは「MOVERIO 体験セミナー」

 

機材が限られているため、各回12名限定のセミナー。たまたま整理券を受け取ることができたので参加してみた。
MOVERIO を装着するのはもちろん初めて。分厚いレンズというかプリズムというかで画面を見せるため、少々重い。また、コンタクトレンズの人は問題ないだろうが、眼鏡の上にコレを装着するのはちょっと煩わしい。ワタシの眼鏡は大きめのタイプなので、眼鏡の上にコレを乗せると画面が上手く見えないため、手で支えて映像を見なければならなかった。
映像は画面中央に映り、周りはサングラスをかけた時のようにやや薄暗くなる。これを掛けてクルマを運転したら道交法違反になりそうだ(笑)。
また、ポインターを指で操作するタッチパッドをコードで繋がなくてはならず、これまた不便。
デモ映像ではカフェでくつろいでいる時や電車の中でコレを使用するシーンを紹介していたが、そのようなシーンでは画面は小さいものの、ケータイやタブレットで見るほうが常識的。わざわざコレを持ち運ぶか???
そんなワケで、プロジェクター用液晶ではシェアが高いらしいエプソンとしては、新たな用途の製品をヒットさせたいところだろうが、使い道のわからないアイテムでございマシタ(笑)。



タムロンブースでは「タムロンSPレンズ撮り下ろし! 魚住誠一x北山詩織 in グアム」



北山詩織さんというのは雑誌『セブンティーン』で活躍しているモデルさんらしい。ワタシは知らなかったけれど。
新レンズの15-30mmでポートレートというのがお題だったらしいが、なかなか厳しかったようで。それでもスナップポートレート風にまとめていた。また、標準や望遠の「大三元ズーム」での作例も紹介。
なお、 北山詩織さんの撮影はOKだが、SNSやブログなどへの掲載はNGとのことで、一応モザイクをかけさせていただきマシタ(笑)。トーク中の撮影は禁止の代わりに、最後に撮影タイムを設けるという恒例のスタイルで、聴講者のほとんどは礼儀正しく聴講していた。



2月14日



まずは、ニコンブース。フォートキシモト/三船貴光氏による「「一瞬」を切り取る! スポーツ写真の魅力 」



同氏は1994年のリレハンメル五輪よりずっと五輪を取材。ほかにもFIFAワールドカップ、世界陸上なども。
ナレコンのおねーさんと2人での対談形式で、作品を見ながらの解説。
同氏は記録と作品でスポーツ写真の撮り方を変えていて、特に作品においては背景の処理に気を使っているとのこと。
D4SになってAFと高感度が良くなったとか、ヨンニッパが軽くなって助かるとか、ニコン製品のPRも忘れていない(当然か! 笑)。



富士フイルム平井理央トークショー

単純にミーハー感覚で見た。この回のみ撮影禁止(予想はしていたが)。何人もの係員が撮影禁止のパネルを掲げていたほか、アナウンスも流された。しかし、「撮影はご遠慮させていただきます。」という表現は日本語としておかしいだろう! これでは富士フイルム側が撮影しないということの謙譲表現だろうに。正しくは「撮影はご遠慮ください。」だろう。ツッコミを入れたくなったが、コトを荒立てるのもナンなので控えて、撮影もご遠慮させていただいた(笑)。

で、平井理央さんだが、写真歴は3カ月ほど。知り合いのカメラマンがX-T1を使っていて良いと聞いたので、事務所を通じて富士フイルムに連絡し、X-T1を手に入れたとのこと。たぶん今回のようなPRなどを条件に無償で借りているのだろうけれど。
これを聞いて非常に不愉快になった。カメラを始めたければ自分で買えよ!!! 一般人よりはるかに稼いでいるのだろうから。富士フイルムにしてみれば、タレントが自社製品を使ってくれればいいPRになるだろうから、無償貸与するなり提供するなりすることは正しい判断だろうから、ワタシは富士フイルムを非難するつもりは一切ない。平井理央さんの、とりあえずメーカーに言えばうまく取りはからってもらえるかもしれないという根性が気に入らないだけだ(半分以上、ヒガミだが。爆)。

トークショーの内容は平井さんが撮影した色々なスナップ写真に関して富士フイルムのスタッフとトークを繰り広げるというもの。平井さんは露出補正と色補正を頻繁に行なっているのがシロウトらしからぬ、とは富士フイルムスタッフのコメント。
ナルホドと思いつつ、写真はつまらなかったので、早々に引き上げた。



シグマブース。 シグマ社長 山木 和人 氏による「新製品について」



前日はカメラについてプレゼンしたとのことだが、今回はレンズについて。新製品の24mm F1.4 DG HSM と150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary(および、同 Sports)を解説。
それぞれの製品の開発意図から製品への落とし込み、製品特長について語った。
また、シグマのC(Contemporary )、A(Art)、S(Sports)について、「Cは安物でしょとよく言われるが、そうではない。仮に24-70mm F2.8といったスペックのレンズであってもCコンセプトとして製品化することは考えられなくはない」と。「ただ、こういうことを言うとシグマが24-70mm F2.8 C を発売するぞ、というようなウワサがネットで流れるので勘弁してください」と笑いを取った。

また、企業姿勢として、グローバル化が進む昨今ではあるが、シグマはなるべく内製化し、協力企業も極力国内の企業にお願いするという逆方向の経営方針を取っている、と。レンズメーカーは単純に新しい機械を導入すればそれで素晴らしい製品ができるというものではなく、現場での細かいノウハウの積み上げが必要である。そのためには、何かあればすぐに顔を合わせて打ち合わせができる、内製や国内協力企業がいいのだ、と。

あるいはレンズマウントの真鍮のメッキには、通常、六価クロムが使われることが多いが、これは毒性が高いため、シグマでは三価クロムを使用しているとのこと。出来上がったパーツには毒性がないが、工場内での製造工程における安全性を重視してこのような措置をとっているとのこと。

山木氏のプレゼンは、変に表現を誇張したりするようなことはせず、また原稿を読むようなこともせず、自分の言葉で来場者に語りかけているのが素晴らしかった。
今回、ワタシが聴いた中では一番のプレゼンだった。



同じくシグマブース、萩原和幸氏による「萩原的 “Artライン” ポートレート実践術 」



同氏は『デジキャパ!』の表紙撮影を1年間しており、その撮影にはシグマの35mm F1.4 DG HSM、50mm F1.4 EX DG HSM、 50mm F1.4 DG HSM、 85mm F1.4 EX DG HSM などを使用しているとのこと。
表紙撮影には事前に絵コンテを作るような打ち合わせをし、それに合わせてレンズや撮り方を決めるとのこと。
また、表紙撮影では最終仕上がりで文字が入るので、その分スペースを空けた撮り方をすると解説、表紙画像と元画像を比較して見せてくれた。

同氏はモデルとの間の距離感・空気感を非常に大事にしていて、フレームからモデルの頭や脚が切れそうなとき、安易に下がったりせず、その距離の中でうまくフレームに収められるよう努力しているとのこと。
逆に85mmはポートレートレンズと言われていて、レンズを装着して構えればすぐに理想的なフレーミングになるけれど、そのような写真にオリジナリティがあると言えるのか!? と自身の主張をぶちまけた。といいつつ、85mm F1.4 Art を待ち望んでいる、というのにはツッコミを入れたくなったが(笑)。

後半では、最新機種の 24mm F1.4 DG HSM Art でのポートレート作例も紹介。
氏の評価は、肌のトーンがやや浅く出るが、ボケは綺麗でシャドー部の描写もよい。さらに逆光でもフレアやゴーストが出ないとのこと。

12日のニッシンでのぶざまなデモとは打って変わって(爆)、非常によいプレゼンテーション。ワタシ的にはナンバー2だった。



こんなところが、ワタシがCP+2015の3日間で聴講したセミナー/トークショーでゴザイマス。



スポンサーサイト

テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

竹千代55

Author:竹千代55
カメラ・レンズやPC関係、生活雑貨など、ワタシが手に入れたいろんなGoodsまたは気になるGoodsを紹介するページです。ヘタクソな作例写真などもアリ.

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
カテゴリ