オールドフィッシングリール『ABU アンバサダー5600C』



親戚家族と釣りに出かけたあと、久しぶりに自分が中学生の頃使っていた釣り道具を物置から引っ張り出してみた。
私が釣りに凝っていたのは小学5年生から中学2年生の頃。昔から凝り性で、好きになったらのめり込むタイプ(女性の話ではなく、笑)。当時、週刊少年マガジンで『釣りキチ三平』が大ヒット連載していたこともあり、釣りがブームであることもその背景としてあった。なので買ってもらった釣り竿は安いものから高いものまで10本ほど。投げ釣り用、筏(いかだ)釣り用、鮒釣り用、ルアー用、フライ用と一通りのものは揃えた。
そんな中でもルアー用はかなり高価なものまで買ってもらったりしたので、ここで紹介したい。

というわけで、まずはフィッシングリール『ABU アンバサダー5600C』。釣りマニアにはご存知の方も多いと思うが、敢えて常識的なところからお話ししたい。

ABUというのはスウェーデンの釣り具メーカーで、メインはリール。スピニングリールの「カーディナル」シリーズ、スピンキャスティングリールの「アブマチック」シリーズなどもあったが、なんといっても有名なのがベイトキャスティング(両軸受け)リールの「アンバサダー」シリーズ。サイズによって2500シリーズ、4500シリーズ、6000シリーズ、9000シリーズなどがあったが、一番ポピュラーだったのが5000シリーズ。ルアー釣りや磯釣りなどでよく使われていたように思う。私もルアー、黒鯛釣り用として買ってもらった。

当時毎月読んでいた釣り雑誌が『フィッシング』で、ABUの最新機種として5600C、6600Cが紹介されていて、あこがれのリールだった。ハイスピードギアの5500Cの後継機で、スプール(糸巻き)のリリースをロッド(釣り竿)を握っている親指で操作できる「スーパー・サム・コントロール機構」が一番の特長。通称「赤ベロ」と呼ばれるリリースバーがブラックとシルバーのボディの中に鮮やかに映えていてカッコよかった。
他のアンバサダーシリーズの広告写真はレベルワインダー(糸の巻き方を均す機構)が見える側から撮影されていたが、5600C、6600Cだけはサムバーを見せるため、上の写真のように逆側から撮影されていた。

化粧箱には「アンバサダー5600C \38,000 (株)エビスフィッシング」のシールが貼られている(エビスフィッシングは釣具店の名前ではなくABUの輸入代理店だったと思う)。四日市の比較的大型の釣具店で1割引か2割引かで買ってもらったように思うが、ちょっと記憶が曖昧。お年玉で足りない額を親に出してもらったようにも記憶しているが。
とにかく買ってもらった日は嬉しくて、やたらいじり倒して枕元に置いて寝た。

このベイトキャスティングリールというのは他のリールと違って、投げ方に熟練しないと「バックラッシュ」という糸のもつれを起こしてしまう。なので買ってすぐの頃は家からすぐ近くの浜辺でキャスティングの練習をよくしたものだ。
ちなみに(今はどうなのかわからないが)当時ベイトキャスティングリールの巻き上げは右手で行なうのが主流で、右手でキャスティングしたあと、左手に持ち替えるのが普通だった。ただ、前述の『フィッシング』ではルアーが着水してすぐにヒットすることが多いため、手を持ち替えないで済むよう、左手でのキャスティングに慣れるよう進めていたように記憶しており、私もそれに乗せられて(笑)、左手でのキャスティングも練習した。ただ、どれだけ練習してもやはり利き手(右手)でのキャスティングの方が力も正確度も勝っていた(笑)。

このリールは自動車のボルボにも通じるスウェーデンの質実剛健さがあり、一度買えば一生モノともなるが、そのぶん重いという欠点もある。黒鯛釣りなどでは頻繁にキャスティングをするわけでもないのであまり気にならないが、ルアーフィッシングでは四六時中キャスティングを繰り返すことになる。しかも重心がグリップの上にくるので手にはかなり負担がかかる。

そんなわけで別のリールを新たに買ってそちらを使うようになったのだが、今あらためて取り出してみると、本当に一生モノの頑丈さを感じる。釣り場の石やコンクリートであちこち傷を付けてしまったが、それほど酷使したわけでもないのであるが、30年ほど経った今でも当時と全く変わらない動きをしてくれる。最近のブログを読むと、プラスチックの「赤ベロ」がよく壊れたらしいが、私は経験していない。


ちなみに久しぶりに物置から見つけたこのリールは(たぶん)当時のセットのまま完品で揃っている。化粧箱の中に入っているものは次の通り。

●リール本体
●取扱説明書(アンバサダー全般用/6カ国語ただし日本語なし)
●5600Cパーツリスト
●5600C新機構の使い方シート
●リールケース(別珍仕上げ)
●グリス
●スプール(糸巻き)を上げ底にするプラスチック(名称不明)

最近ではABU社もアブガルシア社となり、5000シリーズもクラシックシリーズの復刻版が発売されているようであり、たぶん私のような年代の人間が当時買えなかったものを買ったりしているものと推測する。


ちなみに私が持っているモデルはフットナンバー「770900」なので、1977年09月製造の品。
ギヤ比は4.7:1。
サイドプレートは「ABU SWEDEN」と「Ambassadeur 5600C」がエンボス加工されている(後期のものはエンボスではなくステッカーに変わっているようだが)。
復刻版は「パワーハンドル」になっているようだが、私はオリジナルのまま。

親戚の甥にプレゼントするつもりで引っ張り出したのだが、もったいないので取りやめ(笑)。部屋の片隅に飾っておくつもり。これを再び使うことはないと思うが、飾っておくだけの価値はあると思う。
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