『AI時代の人生戦略』(成毛眞/SB新書)






『AI時代の人生戦略』(成毛眞/SB新書/800円+税)



AIを含むテクノロジーの進化によって、理系知識のない人間はAIに使われる側の人間になるだろう、だからAIを使う側の人間になるためには「STEAM」の知識が必要だと説いている本。

ここで言う「STEAM」とは・・・
S:Science(科学)
T:Technology(技術)
E:Engineering(工学)
A:Art(芸術)
M:Mathematics(数学)

もともと「STEM」という造語がアメリカ国立科学財団によって使われ始めたらしいが、それに成毛氏はArt(特に現代アート)を加えて「STEAM」としている。

これらの知識がないと、これまで存在していた職業がテクノロジーの進化で不要となり、ヘタをすれば失業してしまうと警鐘している。電話交換手とかガス灯に灯をともす仕事、ボウリングのレーンにピンを立てる仕事、凍った湖の氷を切り出す仕事などは、過去に存在していたが、すでに死滅した職業として紹介されている。
今ある職業も将来はなくなるであろうという例が列挙されている。銀行の融資担当者、レストランの案内係、レジ係、データ入力作業員、時計修理工、塗装工、壁紙貼り職人などなど(マイケル・オズボーン『雇用の未来』)。
この予測が当たるかどうかは分からないが、テクノロジーの進化やシステムの変化で不要となる可能性は否定できない。

成毛氏は日本の教育システム、特に大学入試システムに問題があるとしている。それは、文系受験者数を増やすために数学をはじめとする理系科目を受験科目からはずしていること。受験科目から外された科目は高校でまじめに勉強するはずがない。本人に理系の素養があったとしても。
マークシートによる解答システムも問題があるとしている。成毛氏は論理的思考が育たないとしている。

というわけで、「STEAM」に親しむために、本書後半では推薦図書やTV番組をいくつも紹介。また、ゲームも積極的に遊べと説いている。



まぁ、成毛氏の主張することはわかるのだけれど、彼の予想する未来が現実化するとすれば、なんとも殺伐とした未来ではないか? 金持ちはカネで知識を買えばいいし、理系に優れた人はサバイブできるだろう。では、理系に疎い貧乏人はどうだろう? 単純労働者はロボットに置き換わり、大量の失業者は社会のお荷物になるだろう。そういう人だって社会の構成要員だったはずだが、社会から見捨てられたらIS国のようにテロに走らないだろうか? そもそも、単純労働者の仕事がロボットに変わり、頭脳労働者の仕事がAIに取って代わられたら、人間はもはや必要ないんじゃないの? どこぞのSF映画のような時代が来るのだろうか?







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