『CAPA』2009年7月号

CAPA (キャパ) 2009年 07月号 [雑誌]CAPA (キャパ) 2009年 07月号 [雑誌]
(2009/06/20)
不明

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今回は背表紙つきで250ページの特別定価730円バージョン!
なぜかというと、巻頭の大特集「ドキュメント・報道写真が熱い!」があるから。
「世界報道写真展2009」「DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展」が開催中、開催前ということに絡めての企画かと思うが、なかなか重みがある。15名のフォトグラファーによるパレスチナ、イラク、アフガニスタン、ラオス、タイ、ネパール、ツバルなどの写真は、いつもの号の作例写真とは別物のクオリティ。また、フォトジャーナリスト3名による座談会のもようも掲載されている。
危険の伴う現場に向かうフォトジャーナリストたちには敬意を表するところだが、この特集での「報道」の意味がすごく狭く感じられてならない。戦争や貧困だけが報道写真の対象ではないと思うのだが。そしてこの特集のサブタイトルが「カメラを持つから伝えたいものがある」というのにも不満。「伝えたいものがあるからカメラを持つ」ではないのか? また、「ドキュメンタリー」と「ドキュメント」をどう区別して使っているのか? 個々の素晴らしいメッセージがそういう細かいところでスポイルされているような気がする。

さて、ヘビーな特集が終わったところで通常の誌面が続く。

まずはペンタックス K-7。15ページにわたる紹介。ページが多いだけに十分なゆとりを持ってK-7の機能が紹介されている。

続いて「やっぱり中級デジタル一眼はエラい!」。これは月刊『カメラマン』の「一眼レフ兄弟機対決 下克上」と違って最新エントリー機でもかなわない中級機の良さをフィーチャーする企画。作例写真がしっかりしているし、エントリー機と中級機の差がわかりやすく解説されている。なかなか良い企画。

「真夏のゆらぎを探しに夜景撮りに出かけよう!!」。花火や蛍や夜の滝や夜景&人物など、こちらもなかなか面白い作例写真で構成されていて、真似してみたいと思わされる。

馬場信幸氏の「シンク・アウト」。今回は「APS-Cサイズを生かす」。前半ではフルサイズ用レンズ(ここではソニーのバリオゾナー24-70mm F2.8)をAPS-Cカメラで使うときのメリットを書いている。ポイントはフルサイズにおける画像の周辺部を使わないため、全体的に高画質が得られること、そしてもう一つは口径食の影響が少なくなること。それらには同意するが、そもそもバリオゾナー24-70mm F2.8が重いうえに鏡筒が太くて持ちづらく、扱いづらいと言っているのに、APS-Cのカメラに取り付けると便利だと言う。どのカメラに取り付けようと重さや太さは変わらないと思うが(笑)、どういうこと?
氏の主張の本筋的なところは、APS-C機はよりコンパクトなシステムになるべきだということで、そのために2つの提案をしている。1つ目はフォーサーズに対する(ミラーレスの)マイクロフォーサーズマウントの開発をAPS-Cでも行なうべきだというもの。そのアイデアは当然どのメーカーでも考えているであろうが、そんなマウントのシステムを新たに出すということになれば、キヤノンやニコン、ソニーでは3つのフォーマット、ペンタックスでも2つのフォーマットでシステムを組まなくてはならなくなる。それはかなりのリスクではないか? 確かにパナソニックはマイクロフォーサーズで成功しているが、それはほとんどフォーサーズで資産がないから完全にフォーサーズからシフトできるのである。今後パナソニックはマイクロフォーサーズに完全移行し、フォーサーズ規格のカメラもレンズも発売しないというのが私の予想だ。他のメーカーはそのようなことはできないのではないか。
そして、APS-Cはフォーサーズよりも撮像素子の面積が広いので、フォーサーズと同等のコンパクトなレンズは作れない。
もう一つ、マイクロフォーサーズがコンパクトで良いからといって、全てにおいて優れているわけではなく、AFスピードやEVFの見え方にはまだまだ改善の余地がある。特にスポーツなどでは従来の光学(一眼レフ)ファインダーの方がまだまだ優位。
従ってミラーレスのAPS-Cシステムはまだまだ現実的とは思えない。
もうひとつ、氏がAPS-Cをコンパクトにする方策として、撮像素子を正方形にして縦位置でも切り替えられるようにすればいいというアイデア。そうすれば縦位置グリップが不要になる分だけコンパクトになるというのが主旨。
現状では確かに縦位置での撮影は横位置での撮影に比べ、不便になることが多い。
ただ、氏の提案するように正方形の撮像素子を採用する場合、当然その分カメラボディそのものは大きくなるだろうから縦位置グリップつきに比べれば小さくできるであろうが、縦位置グリップなしのボディ単体と比べると大きくなるのは想像に難くない。そして何よりも撮像素子が大きくなればそのぶんコストがかさむわけで、そのようなデメリットをおしてまで作るであろうか。
さらには、花形レンズフードを採用するレンズは縦位置撮影を考慮した形状に変更する必要がある。ちょっと実現しづらい提案のように思える。
もちろん、氏の提案はそれぞれ実現可能な技術に基づいた提案である。だが、実現可能かどうかとビジネスとしてうまくいくかどうかは別物であると思うのだがどうだろうか。


今回はこんなところで。
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