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CP+2019 レポート(その3) スポーツ写真家のセミナー5件


CP+2019の3日目。
3月2日は土曜日ということで、会場は激混み。それを予想してコンパニオンのおねーさまたちは前日に大体撮影しておいた(笑)。
で、基本、スポーツ写真家のセミナーの聴講に専念。



まずは SanDisk。
藤田 孝夫『スポーツ報道と記録メディアの関係性』











最初はスポーツ・報道カメラマンがどのような場所で撮影しているかの説明。
撮影エリアは競技ごとに指定されているので、カメラマンは大体同じような場所からの撮影となる。普通に撮ると当然似たような写真が撮れてしまうので、いかに独自性を出すかの工夫も必要だと説明。




一方で何かのハプニングを一人のカメラマンが撮影し出すと、他のカメラマンも一斉に集中してしまうが、よそが撮っているのに自分が撮れていないとマズイので、このような行動に出てしまうと説明。ワカル。






興味深かったのは撮った写真を新聞社などに渡すための方法の変遷。
現在はインターネットが発達しているし、カメラはデジタルなので、プレスルームで撮った写真をセレクトしてネット経由であっという間に送信することができる。
しかし、1960年代は撮ったフィルムを伝書鳩の背中にくくりつけて飛ばしていたという。
あるいは自分の側がフィルム現像をする場合は、他のカメラマンもフィルム現像をラボに頼むことが集中するため、あらかじめ出張先の近くのラボをチェックしておき、予約を入れておいたとか。
少し時代が下がると、フィルムスキャナーを持ち込んで現像したフィルムをスキャンし、それをダイヤルアップ回線で新聞社などに送信していたが、1枚の画像を送信するのに20分ほどかかり、しかも回線が途中で途切れることもよくあったので、夜通し送信しても4枚しか遅れなかったこともあるという。






最後に、同氏の作品を何点か。



2つめはキヤノン。
奥井 隆史「決定的瞬間は偶然ではない ~一味違うスポーツ報道写真の撮り方~』



奥井氏のプレゼンはスポーツカメラマンが普通に撮る写真を示したあと、さらに視点を変えるとどういう写真が撮れるかを紹介しており、なかなかわかりやすくて興味深かった。




水泳の池江璃花子選手が勝利してスタンドの両親に向かってガッツポーズをした瞬間の映像。
スタンドで両親を見つけたとき、このアングルをイメージしたという。




一方、他のカメラマンと違うポジションで撮影すると、当然普通なら撮れる試合後の記念撮影が撮れなくなる場合もある。そのような場合はそのポジションからどのような写真が撮れるかを考え、撮ったのがコレ。スローシャッターでカメラマンが焚いたフラッシュを効果的に入れている。






大学対抗駅伝でも、普通に撮る写真を並べた後、奥井氏が狙ったスタート地点での写真を紹介。選手全体を写すのではなく、優勝候補の3名がユニークな動きをしているところを狙ったという。




バドミントンの国別対抗戦では試合前に円陣を組むが、円陣の下から上を向いて撮影するカメラマンが出ると、みんなマネしようと群がるという滑稽さが出ている写真(笑)。






ほかに背景を活かした重量挙げの写真や流し撮りしたハードル競技の写真など。
いずれも雑誌『Number』好みの作品ばかりで面白かった。

ただ、このような写真を狙うということは普通の写真が撮れないリスクもあるわけで、そのリスクを取るかどうかはカメラマンがどこに写真を提供するかで変わってくるだろう。そのあたりは注意が必要だ。



3つ目はタムロン。
『水谷たかひと x 本橋麻里 トークショー』


なぜこの組み合わせでタムロンのブースでトークショーが行われるのか疑問だったが、カーリングの本橋麻里氏が所属する「ロコ・ソラーレ北見」をタムロンがスポンサーになったからと聞き、納得。
(それにしても水谷氏は前日にキヤノンのステージでEF400mm F2.8L IS III をべた褒めしておきながら、節操がないですなぁ。爆)




このセミナーに限ってはトーク時間中は撮影禁止で、最後に撮影タイムを設けるということだったので、それに従い、1枚だけ撮ってあとは撮影を控えた。
2人が椅子に座ってトークをするというスタイルだったので、最前列以外の聴講者はまともに2人の姿を見ることができなかったのではないだろうか。特に本橋さんは背が高いわけではないので(笑)。
それはさておき、トーク内容はまず冒頭に一般人が知らないカーリングの基礎知識からスタートし、水谷氏が撮影したロコ・ソラーレのメンバーの写真を見ながら本橋さんがメンバーの特徴などを紹介するという流れ。




終盤になってタムロンからロコ・ソラーレへ新製品35−105mmの贈呈式。
背景も記者会見風にタムロンとロコ・ソラーレのロゴに変わった。




さらに本橋さんのサイン入りロコ・ソラーレ クリアファイルが会場の10名(じゃんけんで決定)に配られた。






最後に撮影タイム。本橋さんひとりバージョンと水谷氏とのペアバージョンで会場の3方向に向かって撮影に応じたが、聴講者が多いのでまともに撮れない(笑)。その中でとりあえず2枚。タムロンレンズをPR(笑)。



4つ目はソニー。
田中 宣明『限界への挑戦・・・強さと美しさが氷上で融合する瞬間』

副題が『with α9 + FE 400mm F2.8 GM OSS』。

このセミナーは完全に撮影が禁止。スケーターたちの肖像権の問題か? なので一切撮影していない。
内容はα9 + FE 400mm F2.8 GM OSS で撮影したスケート選手の紹介。
カメラやレンズの機能・性能について最初にアピール。
α9の20コマ連写や静音撮影、瞳認識AF。レンズでは軽さと画質。
特に瞳認識AFのおかげでフレーミングの自由度が増し、従来ピンボケになったはずのショットもきっちり顔にピントが合うようになったと絶賛。

紹介される映像はどれも綺麗だが、ただそれだけ。ワタシにはあまり響かなかった。しかも400mmで撮影した写真しかないので、単調。
最初は立ち見していたのだが、歩き回って疲れていたこともあり、壁際に座り込んで休憩。スクリーンを斜めにチラチラ見ながら。



最後はタムロン。
渡部 憲之『超広角レンズ「17-35mm」で魅せるエクストリームスポーツ撮影術』






エクストリームスポーツというのはスケートボードやBMX、パルクールなど。
渡部氏自身は元インラインスケーターで、いでたち・雰囲気からしてほかのセミナーの先生方とは雰囲気が違う(笑)。

競技会での写真ではなく、スケートボードの「ライダー」たちと一緒に作品を作っていったものがたくさん紹介された。




同氏はライダーとかなり接近した位置で撮影することも多々あり、自転車やボードがレンズにぶつかることもたまにあるという。




どちらかというと「ライダー」目線で写真を評価しており、例えばスケボーのジャンプのシーンではボードのノーズが下がり始めた瞬間が良く、上を向いているとライダーからは嫌われるそうだ。




また、ストリート系ではどこでパフォーマンスをしたかも重要で、背景もぼかすよりキッチリ写した方が良いようだ。この写真では背景左に東京スカイツリーが写っている。




さらに、壁の看板やライダーのボードに貼られたスポンサーのステッカーなどはキッチリ写るよう気にして撮影。



こんな感じで、他の報道・スポーツカメラマンとは違う目線のカメラマンのプレゼンで、ちょっと新鮮に感じられた。



以上で3日目の聴講も終了。かなり疲れたので、5つ目のセミナーが終わった時点で会場を後にした次第。


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