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『デトロイト美術館の奇跡』(原田マハ/新潮文庫)




『デトロイト美術館の奇跡』(原田マハ/新潮文庫/460円+税)

本屋でたまたま原田マハの本を見つけたので、即購入。
『風神雷神 Juppiter, Aeolus(上・下)』を読んで以来、原田マハにハマっている(笑)。

過去のエントリー:
『風神雷神 Juppiter, Aeolus(上・下)』(原田マハ/PHP研究所)(2020-05-13)
『まぐだら屋のマリア』(原田マハ/幻冬舎文庫)(2020-05-21)
『たゆたえども沈まず』(原田マハ/幻冬舎文庫)(2020-05-23)



デトロイト市の財政破綻により、デトロイト美術館の所蔵品が放出される危機に。しかし、一人の元溶接工の老人の情熱と行動が所蔵品を守る運動に拡大。各所から寄付を募り、所蔵品を放出することを免れたほか、独立行政法人としてデトロイト市の財政から影響を受けなくなって円満解決。

本書の登場人物は一人を除いてほとんど架空の人物らしいが、実話を基にしているらしい。

第1章では一人の元溶接工の老人フレッドのエピソードで始まる。フレッドが溶接工時代に妻とデトロイト美術館を訪れるのが楽しみで、とりわけポール・セザンヌの『画家の夫人』が好きだったという、一庶民と美術館とのかかわりかたは、どこにでもありそうだが一方、個々の思い出や思い入れは千差万別なのだろう。
ここをクローズアップしたことで、デトロイト美術館が危機を乗り越えた物語の意味に大きな深みを与えている。

ちなみに、内容が事実通りなら支援をしたのは9つの財団およびデトロイトの自動車企業の財団、ミシガン州。
時代は2013年から2015年なので、わりと最近の出来事。所得格差が広がりつつある現在、アマゾンのジェフ・ベゾス氏とかテスラのイーロン・マスク氏などがポケットマネーで救えるのではないか。金持ちはこういう時にこそカネの力を使って欲しいと思う次第。



ところで、本書の巻末には女優 鈴木京香さんと著者 原田マハ氏の対談が収録されている。2016〜2017年に日本で開催された『デトロイト美術館展』のナビゲーターを鈴木京香さんが務めたことがきっかけのようだ。
対談を読むと、鈴木さんはアートに興味があるどころか、オークションにも参加されているという。高校生の時は美術部に所属しており、横尾忠則や日比野克彦に興味を持っていたらしい。
(いい意味で)ちょっと「女優 鈴木京香」に対する味方が変わった。



 



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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学


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