「オリンパス「ペン」「OM」「XA」の開発者、米谷美久氏が逝去」について

7月30日のカメラ関係のニュースとしては、当然ニコンの新製品ということだろうが、ニコンユーザーでない私にとっては、オリンパスの米谷 美久氏の死去の方がインパクトがあった。

デジカメWatch記事「オリンパス「ペン」「OM」「XA」の開発者、米谷美久氏が逝去」

1933年生まれということなので、いいお歳なのだろうが、残念。お悔やみ申し上げる。


私は一眼レフとしてはずっとキヤノンを使ってきているが、オリンパスXAを所有しており、この製品は米谷氏が世に出したもの。もちろん、OMシリーズや、いま再度話題になっているPENシリーズ(ハーフ判フィルムカメラ)の開発のほうが有名かと思うが。
(これら開発秘話は朝日ソノラマ社刊の米谷氏による著書(下記参照)に詳しい。読みやすく、読み進めるにつれワクワクする文章なので、カメラ好きなら一気に読めてしまう本である。是非この機会に読まれてみてはいかがだろうか?)

私が米谷氏に思い入れがあるのは、開発したカメラに自身のアイデアと個性を表していること。
同じ一眼レフでもオリンパスのOM-1OM-2は明らかに他社のカメラとは違っていて、個性が光っていた。シャッタースピードはレンズマウントにあり、通常シャッターダイヤルの場所にはASA感度ダイヤルが配置されている。なによりもペンタプリズムが異様に低い。そしてレンズもコンパクト。どのメーカーも採用しているシャッターロックボタンが欲しいという意見にも、「咄嗟のシャッターチャンスを逃がさないため」あえて採用しなかったのは米谷氏の強い意向だったと聞いている(この件に関し、個人的にはシャッターロックボタンは必要だと思っていたが)。
そんなわけで、自分はキヤノンユーザーだったが、オリンパスにはある種の畏敬の念を抱いていた。

オリンパスXAにしても、レンズバリアがファインダーとレンズをカバーし、開くと電源が入るというシステムで、コンパクトカメラからレンズキャップをなくした画期的カメラだ(当時、よくキャップの外し忘れで真っ黒に写る失敗が多かった)。


普通、カメラなどは一人の技術者が作り上げるものではなく、チームとして開発するものだと思うが、そのなかで米谷氏の名前が前面に出てくるところが面白いし、当時としては可能だったのだろう。現在のデジカメはコンピュータもビデオも入っているので、一人の開発者がどれだけ優れていても、それぞれの分野のチームワークなしに開発できるものではないだろう。

オリンパスのHPでは、一個人の死去であるからか特に何も触れられていないようだが、ぜひカメラ雑誌の各誌には次号で追悼企画をお願いしたい。


オリンパスXAの私の記事「高校生時代の持ち歩きカメラ 『カメラカプセル』オリンパスXA」




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tag : オリンパス 米谷美久 PEN OM-1 OM-2 XA


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