キヤノンA-1『SUPER SHOOTING MANUAL』


『SUPER SHOOTING MANUAL』はキヤノンの雑貨レーベル(?)“C.P.E.”から発売された、キヤノンA-1の紹介MOOKである。

父がキヤノンユーザーだったこともあり、ワタシは中学2年の終わりあたりで同機を買ってもらった。当然のことながら、『SUPER SHOOTING MANUAL』も購入。

今ではメジャーなカメラの紹介MOOKは当たり前だが、1979年当時、このようなスタイルの本は皆無だったように思う。カメラの機能を知るには、カメラのカタログを読むか、『アサヒカメラ』『日本カメラ』『カメラ毎日』そして初心者向け『カメラマン』の記事を読むしかなかった。カメラのカタログはページ数が限られるし、カメラ雑誌は特定のカメラの紹介で誌面を埋めるわけにもいかない。もっとも、それまでのカメラで解説が必要だったのは本格的なシステムカメラのニコンF2とかキヤノンF-1ぐらいのもので、他のカメラは機能がシンプルだったので、カタログや雑誌の紹介で間に合っていたのだろう。






ところが、キヤノンA-1はそういうわけにはいかない。世界初の5モードAEをはじめ、モータードライブMAワイヤレスリモートコントローラーLC-1などのアクセサリーも充実しており、そもそも従来のカメラとは全く違った製造技術を必要とするカメラであった。これらをユーザーに知らしめるには、カタログや雑誌の紹介では不足だと感じたのだろう。キヤノンは116ページに及ぶ MOOK を作ってしまった。
たぶん、この本がカメラ紹介MOOKの先駆けではないだろうか。
A-1ユーザーの何%がこの本を購入したのか知らないが、私にとってはバイブルともいうべき一冊であった。




具体的な中身について紹介する。
A-1の見かけは他のカメラと変わらないサイズだが、その中身がどれほど違うか、またそれを実現するために開発チームはどれほどの苦労をしたかが前半に紹介されている。
発売当初、A-1のプラスチックっぽいボディは高級感がないなどと揶揄されたが、この本を読むと並のスチール製カメラよりもはるかに優れたボディであることがわかる(ちなみにA-1のボディは金属よりもはるかに強いプラスチックおよび金属の7層構造であると解説されている)。
また、シャッターレリーズボタンのストロークは4段階に分かれているなど、当時のカメラ好き高校生にとっては一言一句が聖書の文言のようなものである。








また、『SUPER CANON』というタイトルのアメコミ風操作解説は斬新としかいいようがない。
さらには、『カメラロボットを使いこなすためのカメラマン体操』とかA-1とは全く関係のない『Super Eye』といったコラムはまさに雑誌『POPEYE』を読んでいるかのようなものだ。






一方で、作例写真には当時の新進気鋭のカメラマン(沢渡朔、荒木経惟、稲越功一など)を使ってしっかりした作品を掲載し、作者のコメントも掲載してる。さらには浅井慎平氏の『One Week Trip』というタイトルの撮り下ろし。




巻末には撮影対象ごとのオススメレンズセットが紹介されており、次はどのレンズを買おうかと悩んだものだ。




巻末のA-1の寸法図は黒地に白でカッチョイイ。これを見て何をどうするということはないのだが、ただもうカメラをなで回しながらこの本を眺めるのである。



そんな感じで、暇があればとにかく手に取って眺めていたので、貧弱な紙質の表紙はボロボロになってしまい、何度もセロハンテープで補強している。

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テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

tag : キヤノン A-1 F-1 F2


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