キヤノン『THE LENS WORK』





キヤノンの『THE LENS WORK』という本も、私にとってバイブルのような本。
一眼レフを買うと、次はレンズが欲しくなってくる。なにしろ7.5mmの魚眼から1,200mmの超望遠まで豊富なバリエーションがあったので、全く退屈しなかった。

『THE LENS WORK』は1979年に発行されたこのバージョンと、1982年に発行された『THE LENS WORK 改訂版』がある。
いずれも購入したが、『THE LENS WORK 改訂版』は追加・リニューアルされたレンズの部分の改訂が主な変更点で、それ以外はほとんど変わっていない。
なので『THE LENS WORK』の方はボロボロになるまで読み込んだが、『THE LENS WORK 改訂版』の方はそれほどでもない。私のレンズに関する知識の9割はこの本で学んだようなものだ。

『THE LENS WORK』は次のような章立てになっている。
第1章 一眼レフのレンズは交換できるということに気づいてほしい
第2章 キヤノンFDレンズ44本のパーソナリティを知ろう
第3章 ターゲットに応じたレンズワークを会得したい
第4章 キヤノンFDレンズを効率よく選択購入しよう
第5章 レンズをより活かすために徹底研究したい知識がある
第6章 レンズの個性をフィルターで高めてやろう






第1章では、「1本のレンズを構成するもの」「焦点距離」「画角」「遠近感」「被写界深度」といった基礎が詳細に説明された後、キヤノンレンズの特徴として、「シャープネスとカラーバランスこそ、レンズの生命。」「NewFDレンズが追求した理想の使いやすさとは?」「高精度キヤノンマウントは不変。その秘密を公開しよう。」とキヤノンレンズの優位性が解説されている(もちろん他社のマウントでもそれぞれ優位点があるのだろうが)。

特にNewFDマウントになって、外周が回ってもマウントは回らないという構造の変更によって、ワンハンドでレンズ交換できるようになったのは実用上、素晴らしさを感じた。旧FDレンズでは、片手でレンズを支えながら別の手でリングを回さなければならない。一方、現EFレンズではロック解除ボタンがカメラ本体にあるため、片手でこのボタンを押し、もう片方の手でレンズを回すことになる。カメラ側にロック解除ボタンを設ければ、レンズ1本1本にボタンを設けるよりもレンズコストを削減できるのは考えてみればわかることだが、操作性が損なわれたのはちょっと残念ではある。








第2章では、見開きページ単位で各焦点距離ごとにレンズが解説されているが、現在の『EF LENS WORK』がレンズそのものの個性(特徴)を紹介しているのに対し、『THE LENS WORK』では焦点距離そのものの特徴説明が主体になっている。

初版のほうはまだ全てのレンズがNewFD化されておらず、サンニッパも『FD300mmF2.8 S.S.C. フローライト』が掲載されていた。
この本が発行された時点でレンズに緑のハチマキがついているのは唯一このレンズのみとなったので、私にとってはあこがれのレンズだったが、その後『NewFD300mmF2.8L』にリニューアルされ、緑色のハチマキのレンズはなくなってしまった。ただ、サンニッパブームは『NewFD300mmF2.8L』で本格的になったように思う。こちらの方がスマートだったし、何よりも白くて目立つ(笑)。
だが、実際は鏡筒の太い『FD300mmF2.8 S.S.C. フローライト』の方が軽くて1,900g。『NewFD300mmF2.8L』のほうは2,310gとずいぶん重くなっている。ついでに定価も371,000円から470,000円とこれまた大幅アップ(笑)。その後EF化されても価格はどんどんアップしていますなぁ。『EF300mm F2.8L IS USM』 は2,550g、690,000円となっております。まぁ、AF化されて手ブレ補正機構が入っているので仕方ない部分はあるけれど。

なお、EFレンズでDOレンズ搭載の2本が緑のハチマキで登場したが、性能がイマイチのようで残念。

ところで、“S.S.C.”は“スーパー・スペクトラ・コーティング”の略で、キヤノンの多層膜コーティングの名称。FDレンズ時代には単層膜コーティングの“S.C.(スペクトラ・コーティング)”もあったが、NewFD化されたレンズは全て“S.S.C.”になったので、表示は省略されることになったとのこと。





(左上の女の子は藤谷美和子サン。)





そして、第3章第4章と読み進めると、交換レンズが欲しくて欲しくて仕方なくなるという仕組み(笑)。ご丁寧に撮影対象ごとに必要なレンズと予算が表示されていたり、プロ写真家222人の愛用するFDレンズを事細かに紹介していて、あこがれのプロがどんなレンズを所有しているのか、どのレンズを推奨しているのかがわかったりする。

実際に私が買ったレンズは次の通り。
New FD 20mm F2.8
New FD 35-70mm F4
New FD100mm F2.8
New FD 200mm F2.8(初期型)
New レフレックス500mm F8
それとケンコーテレプラスMC7。

それ以外に父や親戚からもらったものとして
FD28mm F3.5 S.C.
FL50mm F1.8
FD100-200mm F5.6
の3本がある。






第5章では、「許容錯乱円」「ザイデルの5収差」「バックフォーカスとフランジバック」など、光学・レンズのかなり難解な理論や技術が書かれており、いま読み返しても理解しづらい内容の記述がたくさんある。それを高校生時代にわかることもわからないこともとにかく読み取ろうとしていた。



そんな感じで、『THE LENS WORK』は『SUPER SHOOTING MANUAL』と同様、2冊目のバイブルとなり、白い表紙は手垢にまみれてずいぶん小汚くなってしまった(笑)。

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tag : キヤノン FD300mm EF300mm


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Re: 名誉称号

カギコメさん

コメントありがとうございます。
ですが、残念ながら相撲には興味がありません。あしからず。
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