キヤノン『F-1』カタログ




キヤノンF-1は中学生の自分にとって憧れのカメラ。実際に自分はA-1を手に入れることになるのだが、F-1ではなくA-1選択した理由は3つ。

1.A-1の方が新しい機能満載だった。
2.A-1の方が安かった(A-1:83,000円、F-1:104,000円)。 

そして、
3.F-1はプロ向けのカメラだった。

1も2も理由として真っ当なところだが、自分の意識としてプロ用のカメラを買ってはいけないという感覚が働いていたように思う。
A-1は5モードAEを備え、A-1用モータードライブMAは秒5コマ、F-1用モータードライブMFは秒3.5コマと機能的にA-1の方が優れている部分も多かった。それでもイメージはアマチュア用の最高級機であって、F-1との間には深い溝があったように思う。

当時ワタシは、A-1の購入を目標としながらも、F-1からAE-1まで、カメラ店にあるカタログは片っ端からもらっていた。なのでF-1のカタログも2冊手に入れている。といっても本格的にカメラに興味を持ったのがA-1が発売された頃なので、1971年に発表された当時のF-1の初期型のカタログは持っておらず、後期型のもののみ。NewFDレンズが発売されていない時期のもの(時期不明)と、NewFDレンズに切り替わった後のもの(1979年5月)である。


 
左:NewFDレンズが発売されていない時期のもの(時期不明)
右:NewFDレンズに切り替わった後のもの(1979年5月)


F-1のカタログの表紙は黒一色。その中央に「Canon F-1」のロゴ、そして「for Professional」の装飾的な文字。




A-1のカタログが未来志向で組み込んだ新しい機能を前面に出しているのに対し、F-1のカタログは重厚で、プロのニーズに応える信頼性とシステムの拡張性が主張されていて、格調の高さを感じたものだ。

そして、なんといっても印象に残っているのは「映像の完全把握」という言葉。これがF-1開発の大テーマだったそうだが、このコピーがカタログに記載されていて、いまカタログを見るまでもなくこのコピーを鮮明に記憶している。

また、「10万回のシャッター耐久テスト済み」「マウント精度10/1000ミリ」「含銅シルミン系アルミダイキャストボディ」という文言にシビレたものだ。




ファインダーが交換できるというのもA-1にない特徴。サーボEEファインダーモータードライブMFインターバルタイマーLの併用で無人・自動・連続撮影ができるというのに“合体ロボ”的なものを感じた。




さらに、F-1高速モータードライブカメラ(特注品)半透明ペリクルミラーを使用し、秒9コマという当時としてはビックリのスピードを誇ったが、「たった4秒でフィルム1本撮り切るというのはどうなの?」と思ったものだ。

F-1のカタログが他のAシリーズカメラのカタログと違うのは、作例写真が一切ないこと。「プロに作例写真は不要」という潔さが感じられ、それがまた高級感を醸し出していた。

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テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

tag : キヤノン F-1


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