EF50mmF1.0L をEOS-1Ds Mark III と LUMIX GH1 で比較



EFレンズーマイクロフォーサーズ用マウントアダプターを購入して一番最初にガックリきたのが EF50mmF1.0L USMEF85mmF1.2L USM では Panasonic LUMIX DMC-GH1 でピント合わせできないこと。

なので、これらのレンズと GH1 との組み合わせは非常に使いづらいのであるが、「非常に使いづらい」というのと「使えない」というのは意味が大きく違う。そんなわけで、「非常に使いづらい」のを乗り越えて、暇つぶしに比較撮影してみた。
暇つぶしにご覧いただければ幸いである。



まずは EOS-1Ds Mark IIIEF50mmF1.0L USM を装着して撮影。
被写体はローライコードIV。撮影距離は最短に近い約60cm。
室内光でAWBで撮影。ISO100。

 
f1.0、1/30秒(クリックで拡大/以下同)、右は中央の拡大

 
f1.4、1/15秒

 
f2、1/8秒   

 
f2.8、1/4秒

 
f4、1/2秒   

 
f5.6、1秒

 
f8、2秒   

 
f11、4秒

 
f16、8秒

まず目につくのが被写体にマッチしたセピア調(笑)。レンズの性能とは関係ないが、EOS-1Ds Mark III ではAWBで補正し切れず。厳密に調整しようと思えば、ケルビン値を設定すれば補正できるし、PC上でももちろん修正できる。
続いて目立つのが、周辺光量の変化。f1.0からf16まで絞りを変えて撮ってみたが、f1.0 では特殊効果をかけたのではないかというほどの周辺光量低下があり、オミゴト!(笑) 絞ればだんだん減っていき、f4 で気にならなくなり、f8 でほぼ無くなるというところか。まぁ、周辺光量の低下はPhotoshopで簡単に修正できるので、あまり大して気にならない。まぁ、レンズの味ということで。

拡大した写真の方を見てみると、f1.0 では『ハロ』(球面収差によって起きるフレアで、光源のまわりにぼおっーとしたにじみとなって写真に写る。)が見られるが、f1.4 に絞るだけでスッキリ消える。逆にハロを活かしたければ、f1.0 のまま撮影すべきということだ。

絞りすぎると『回折』(光が絞り羽根のふちをまわり込んで解像力が低下する現象。絞り込んで、絞り穴の直径が小さくなればなるほど、この回折現象が起きやすい。)が起きるとよく言われるが、確かにf16ではやや甘い画質のように見える。



さて、EF50mmF1.0L USMGH1に装着してみる。
本体385gに対してレンズ985gの超フロントヘビーでバランスはめちゃワル(笑)。
ピントは約60cmに繰り出した状態で EOS からはずし、GH1に装着する。EOSに装着してピントの繰り出しを調整しておかないと、GH1 に装着してもピント合わせができなくて困ることになる。そして、装着した後はライブビューを見ながらカメラを前後させるという原始的な方法(笑)。
今回、持ち合わせがなかったので、カメラを載せた三脚ごと前後に動かしたが、マクロスライダーがあると便利だろう。といって、このシステムのためにわざわざ買うか?(笑)

当然のことながら、GH1の撮像素子は EOS-1Ds Mark III の縦横それぞれ半分の大きさなので、焦点距離は100mm相当となる。
セッティングした三脚からカメラを載せ替えればそれでOKかというと、そうもいかず。GH1のフランジバック(マウント面から撮像面までの距離)は約20mm、一方、EOSは44mm。2cm前後、ピントがずれることになる。なので撮影位置はいちいち再設定しなければならない。なかなか面倒。

 
撮影データ:1/40秒、f1.0、ISO100、AWB

撮影した画像を比較してみると、まずAWBでの色温度に関し、GH1はかなりスッキリと補正している。
また、中央部をトリミングしているので、開放でも周辺光量の低下は見られない(アタリマエ)。
ところが、拡大してみると、ハロがEOSよりも大きくなっている。アダプターは無反射ではないものの黒色塗装してあるので、内面反射とは考えにくいのだが。あるいはGH1の撮像素子との相性が悪いのか。
とはいえ、この薄い膜が張っているかのような描写は、ソフトフォーカスレンズとしてみれば、これはこれで面白い。前向きに考えよう(笑)。



さらに参考のために、GH1 に標準搭載されているLUMIX G VARIO 14-140mm F4-5.6 ASPH. でも撮影してみた。

 
撮影データ:50mm(100mm相当、 f5.6、0.6秒、ISO100、AWB

拡大してビックリしたのは、メチャメチャシャープ! EOS で写した f5.6 の写真と比較しても全然違う。やはり最新の設計は違うのかと感心。アッパレ! 



今回の結論:
1.EF50mm F1.0L USM は、1絞り絞ると、俄然画質が良くなる。ハロを活かしたいなら開放で。
2.EF50mm F1.0L USM は、敢えてソフトフォーカス画質狙いで GH1 に装着するという手もあり。ただしピント合わせは超面倒。
3.LUMIX G VARIO 14-140mm F4-5.6 ASPH. は開放でもシャープ(ただし、今回は周辺の描写は確認していない)。


こんなところで。
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tag : GH1 マイクロフォーサーズ マウントアダプター EF50mmF1.0L EOS-1Ds


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No title

マイクロフォーサーズ機にEFレンズ用のマウントアダプターを付けても開放以外で撮れるんですね
僕は開放だけしか撮れないと思っておりました・・・・。

No title

そうそう、以前にも書きましたが、EOS 50mmF1.0Lは僕の憧れのレンズです。
このレンズがカタログモデルであったときにカメラに凝っていたら間違いなく購入していたと
思いますが、今では既に廃盤で部品保有期間も過ぎていますので手が出ません。

5D2にEF50F1.0Lの開放で撮ってみたいです。
実に羨ましいです・・・・。

No title

ゼクさん、2つもコメントありがとうございます。

まず、誤解があるようなのですが、冒頭の9枚は EOS-1Ds Mark III で撮影したものであり、マウントアダプター経由のマイクロフォーサーズ機で撮影したものではありません。ゼクさんのご理解の通り、マウントアダプター経由のマイクロフォーサーズ機では開放でしか撮影できません。

キヤノンのLレンズ、特に50/1.0Lは中古でも価格が下がらないので、買って気に入らなくてもまた売ってしまえば、差額は案外小さくなるかもしれません。なお、売るときは委託販売がオススメです。
部品保有期間は過ぎていますが、故障しない限りは高値で売れると思います。故障してしまったら目も当てられませんが(笑)。

No title

すいません!本文をよく読んでなかったです。
確かにEF50mmF1.0Lは85Lと同じく電気式のピントリングなのでカメラ側に
電源が入っていないとピントリングが回らないのですね。
確かに不便だ!と言う事はやっぱりEFレンズをマウントアダブターを介して付ける場合は
カメラ側の電源に関係なくピントリングがまわる(もうほとんどこの方式のレンズしかないですが)
レンズを付けた方がいいと言うことですね。

EF200mmF1.8L,EF50mmF1.0L等の歴代の素晴らしいレンズはせめて20年の部品保有を
してもらいたいものですね。

No title

ゼクさん、再度のコメントありがとうございます。

ピントリングの件、ゼクさんのおっしゃる通りです。ワタシは“ほとんど”に含まれない希有な2本を持っているということです(笑)。

Lレンズの部品保有を20年にしてほしいというのは、ユーザー目線としてはワタシも思いますが、「そのために販売価格が(例えば)1.5倍になるのとどちらがいいですか?」と問われたらどう答えますか? ほとんどのユーザーが販売価格の安いほうをを選ぶでしょう。カメラもレンズも電子化された時点で使い捨ての家電製品です。

50万円のプラズマテレビを買ったからといって、それが一生モノだとは誰も思わないでしょう。いつかは(すぐに)製造中止になるし、長期間修理できるとも思わないですし。電子化されたレンズも同じ。

部品保有を長くすることは会計上のマイナス要因となります。売上に貢献しない資産をずっと保有するということですから。派遣社員をバッサリ首切りするキヤノンに20年間の部品保有を期待してはいけません(笑)。

また、年が経つごとに電子部品はより高性能になるので、レンズの場合はAFスピードが上がったり、手ぶれ補正の度合いが大きくなったりとメリットはあります。なので、やっぱり新しいのに買い換えろということですよ。メーカーも新製品を売ることで成り立っているのですから。

200/2L IS や 50/1.2L といった後継レンズも出ているので(個人的には50/1.2L が50/1.0Lの後継レンズだとは思いたくありませんが)、キヤノンとしてはこちらを買ってね!というところでしょう。

ゼクさんの500/4L IS もいずれは同じ運命ですよ。死ぬまで使えると思ったら大間違い(笑)。
ちょっと冷めたコメントになってしまいましたが、部品保有がある間にしっかり使い倒せということですね。

No title

いえいえ、冷たいコメントだとは全く思いませんよ。逆に的を得たその通りの答えだと思います。
僕の持っている(と言うよりこれしかない??)EF500mmF4LIS,EF70-200mmf2.8LIS
EF24-70mmF2.8Lも、もう短命と思っています。カタログから落ちてそこから7年のタイマーが
動き出します。実際に70-200Lは新型が年内に出ると言う噂だったので、諦めています。

しかし85Lは85L2に進化しましたが、50F1.0Lは結局F1.2になりましたね。
僕としてはEF50mmF1.0LIIとEF50mmF1.2Lを出して利益度外視で固持して欲しかったです。

ここで質問を聞いてください。
EF50mmF1.0LとEF85mmF1.2Lの両方をお持ちと言う方は非常に限られていると思います。
そこで、両方の撮影最短距離(50mmは60cm?、85mmは95cm?くらいだったでしょうか?)
でしかも開放で撮った場合、どちらの方がボケ量が多い(或いは被写界深度が狭い?)
でしょうか?これは前々から気になっております。もちろんカメラはキヤノンが世界に誇る
EOS-1DsMarkIIIでお願いします(笑)

No title

ゼクさん、再々度のコメントありがとうございます。

カメラがデジタル化してピクセル等倍の画面で評価される昨今、50/1.0はAF速度、AF精度さらに画質という3点において“L”レンズの称号を与えられるスペックで開発できないのではないでしょうか。
さらに、50/1.0の発売当時で366,000円、途中で値上げして377,000円となりましたが、作れば作るだけ赤字だったようです。これから作るとなると50万円を超えてしまうような気がします。下手をしたら70万円とか(笑)。
フィルムカメラの時代は少しでも明るいレンズが望まれていましたが、ISO102,400という感度がカメラに搭載される現在、F1.0というスペックは(私のような酔狂者だけが好む)実用性のないものなのでしょう。

それはさておき、ゼクさんのリクエストには近日中にお答え致しましょう。
それまで50/1.0の被写界深度データをアップしておきますので、それを見てお待ちください。
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