キヤノン『EF LENS WORK III』




『EF LENS WORK III』はタイトルの通り『EF LENS WORK』の第3弾。ワタシが所有しているのは 2003年4月 第2刷発行 のもので、2,500円(税別)。EOS 10D の購入特典で、無償で送られてきたように記憶している。キヤノンのサービスセンターで購入できたほか、大手カメラ店の書籍コーナーにも置いてあったように記憶しているが、いまも販売されているのだろうか?
体裁は『EF LENS WORK II』のソフトカバーからハードカバーに変更されている。


コンテンツはつぎの通り。

「EF レンズコンセプト」
「プロフェッショナル アイ」
「キヤノンの挑戦」
「EF レンズワールド(単焦点レンズ)」
「EF レンズワールド(ズームレンズ/アクセサリー)」
「さまざまなキヤノンレンズの世界」(※)
「交換レンズの基礎知識」
「EF レンズのデジタル対応」
「ジャンル別撮影テクニック」
「EF レンズテクノロジー」
「光学用語集」
「MTF特性図」(※)
「スペック」(※)
「レンズマップ」(※)
「プロフェッショナル アイ/フォトグラファーの紹介」(※)
「全世界サービスネットワーク一覧」(※)

基本的には『EF LENS WORK II』のアップデート版で、(※)印の項目も『 II 』の目次見出しになくともカバーされている。「キヤノンの挑戦」も『 II 』では「キヤノン・ストーリー」としてカバー。

関連エントリー:キヤノン『EF LENS WORK II』


主なアップデートの内容としては、次の3点。

● 新レンズの追加、廃版レンズの削除
追加:EF100mm F2.8 マクロ USM、EF400mm F4L DO IS USM、EF16-35mm F2.8L USM、EF17-40mm F4L USM、EF70-200mm F2.8L IS USM、エクステンダー EF1.4x II/EF2x IIなど
削除:EF50mm F1.0L USM、EF100mm F2.8 マクロ、EF200mm F1.8L、EF300mm F4L、エクステンダー EF1.4x/EF2xなど。
(低価格ズームレンズは省略)

● 新テクノロジーの紹介
EF400mm F4L DO IS USM で搭載された積層型回折光学素子(Diffractive Optics)の技術をこの本のあちこちで紹介している。
このレンズを初めて手に取ったときは、あまりの軽さ(1,940g)にビックリしてしまったが、このレンズで強い光源が写るとかなり目障りな仕上がりになるようで、評価があまり良くないのが残念。キヤノンはDOレンズの改良を試みているようだが。

● デジタル対応
ようやくデジタル一眼レフも EOS-1Ds が発売され、EOS-1DEOS 10D と撮像素子が3つ揃ってしまったことで、撮像素子のサイズによる画角の違いを解説。さらに当時、デジタル一眼レフでレンズを通過した光が撮像素子で反射した場合のゴーストが問題になり始めていたが、最新のEFレンズは対策済みであることを紹介。デジタルカメラの色再現性についても言及している(この当時は「ピクチャースタイル」設定はまだない)。


また、「ジャンル別撮影テクニック」は、● ポートレート、● マクロ撮影、● 風景、● 水中、● 動物 と『EF LENS WORK II』より項目が減ったものの、そのぶん中身が充実している。


なお、この本ではMTF曲線の図版に他レンズの図版を入れている間違いがいくつかあるようなので、ご自身が注目しているレンズのMTFを見るときは、念のためキヤノンのウェブサイトでもMTFが同じ曲線を描いているかどうかチェックされることをオススメする。
ワタシが確認したところでは、少なくとも EF24mm F1.4L USM、EF24mmF2.8、EF300mm F4L IS USM で間違っているようである(『EF LENS WORK III』2003年4月 第2刷)。

詳細はコチラ:EF24mmF1.4L II USM の発表について



『EF LENS WORK』はこのバージョンが最新版となるが、すでに7年経過している。その間、レンズも「SWC」という新技術が開発されたほか、EF-S レンズの登場、レンズのリニューアルも数多くなされている。そろそろ新しいバージョンを発行してほしいところだ。
巷では EF24-70mm F2.8L IS の登場や超望遠白レンズのリニューアルが噂されているので、それらが発売されたあたりで新しいバージョンが発行されるのでは、と思うが、この時点で発行されないのであれば、もう発行されないのではないかと危惧する。

新しいレンズはまとめて何本も発売されることはあまりないので、どの時点で発行するかは難しいところだ。一旦発行してしまうと、しばらく内容を変えることもできない。一方、ウェブならレンズ1本の発表/発売ごとに即日更新することができる。消費者は欲しいレンズを調べる場合も、まずウェブで調べるだろうから、あえて『EF LENS WORK』のような本が必要ないと言えば必要ない。

とはいえ、手元でページをめくりながら欲しいレンズを見比べる行為はレンズの売上やイメージアップに貢献すると思うが、キヤノンさんはどうお考えだろうか?

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