『日本でいちばん大切にしたい会社』『同 2』



久しぶりにビジネス書をご紹介。

『日本でいちばん大切にしたい会社』『同 2』(あさ出版/1,400円+税)
著者は法政大学大学院製作創造研究科教授 坂本光司氏

この2冊はたまたまディスカウントストアに併設されている書店で見つけて購入したもの。

リーマンショック後の日本の景気はみなさんご存知のこと。
そんななか、この2冊では、増収増益の中小/中堅企業をいくつか紹介している。
ただ、著者の坂本氏の指摘しているのは単純に増収増益していることではなく、それが企業理念/企業活動の結果としてのものであり、業績や成長は企業活動が継続するための手段に過ぎないということ。

バブル期以降、「顧客満足」「株主利益」といったことが重要視されてきた。だが、坂本氏はこれらに異を唱えている。

同氏は「会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動」と定義しており、その五人を優先順位順に列挙すると、
1.社員とその家族
2.外注先・下請け企業
3.顧客
4.地域社会
5.株主
としている。
特に株主については上記1~4とは同列にすべきではないとしている。なぜ顧客や株主がこのような順位なのかと疑問に思われる方もいらっしゃるだろうが、それはぜひ本書を一読していただきたい。

また、多くの経営者には耳の痛い言葉になるであろうが、同氏は「経営がうまくいかない理由は内側にある」としている。
経営がうまくいかない理由を外側に求める経営者は「景気が悪い」「政策が悪い」「規模が小さい」「ロケーションが悪い」「業種が悪い」「よい人材に恵まれない」などを口にするとのことだが、それらが単なる言い訳でしかないことを証明する実例を、『日本でいちばん大切にしたい会社』では5社、『同 2』では8社紹介している(『日本でいちばん大切にしたい会社』ではコラムで9社を簡単に紹介しており、内2社が『同 2』で詳しく紹介されている)。
13社のうち、ワタシが知っていたのは3社だけ(いずれもTVで紹介されているのを見た)で、中小/中堅企業なので当然と言えば当然なのだが、その企業理念や経営方針は企業活動を「儲ける手段」としか見ていないヒトからすると違う世界のことに映るのではないだろうか。

本書で紹介されている、そんな素晴らしい企業はつぎのとおり(社名は各書記載通りに写した)。

『日本でいちばん大切にしたい会社』
● 日本理化学工業株式会社
● 伊那食品工業株式会社
● 中村ブレイス株式会社
● 株式会社柳月
● 杉山フルーツ
(以下は同書コラムで紹介)
● 株式会社ファンケルスマイル
● ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
● 樹研工業株式会社
● キシ・エンジニアリング株式会社
● 株式会社ホリックス
● 株式会社アールエフ
● 柏屋
● オオゼキ
● メリーチョコレートカムパニー

『日本でいちばん大切にしたい会社 2』
● 株式会社富士メガネ
● 医療法人鉄蕉会亀田総合病院
● 株式会社埼玉種畜牧場「サイボクハム」
● 株式会社アールエフ
● 株式会社樹研工業
● 未来工業株式会社
● ネッツトヨタ南国株式会社
● 株式会社沖縄教育出版


読み進めると、何カ所かで涙を流さずにはいられなくなるところがあり、これを「ビジネス書」という括りでいいのかと疑問に思うような感動を与えてくれる内容の2冊。ワタシ的にはかなりオススメ。



日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
(2008/03/21)
坂本 光司

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日本でいちばん大切にしたい会社2日本でいちばん大切にしたい会社2
(2010/01/21)
坂本 光司

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